台湾語で「ありがとう」はシェイシェイですか?

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台湾で一般的に使われている中国語(繁体字)では、「ありがとう」は「謝謝(xiè xie)」と言います。日本語のカタカナで発音を表現すると「シェイシェイ」に近い音になります。

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台湾語で「ありがとう」は「謝謝(xiè xie)シェイシェイ」ですか?という問いに単純に「はい」と答えることは、実は少し不正確です。なぜなら、台湾では複数の言語が共存し、状況によって適切な表現が異なるからです。 「謝謝(xiè xie)」は確かに台湾で最も広く使われ、理解される「ありがとう」の表現であり、日本語のカタカナ表記で「シェイシェイ」と近似的に表現できることは事実です。しかし、これは標準中国語(繁体字中国語)であり、台湾語(台湾閩南語)とは異なる言語なのです。

まず、標準中国語(繁体字中国語)は、台湾の公用語であり、学校教育や政府機関、メディアなどでは広く用いられています。そのため、台湾のあらゆる場所で「謝謝(xiè xie)」は通用し、理解されます。そして、その発音は確かに「シェイシェイ」に近い、正確には「シエシエ」に近い発音になります。北京語などの北方語との若干の発音の違いはありますが、台湾の人々も「シェイシェイ」という表記で理解するでしょう。

しかし、台湾には標準中国語以外にも、台湾語(台湾閩南語)、客家語など、様々な言語が話されています。特に、台湾語(台湾閩南語)は、長年台湾の人々の生活に根付いた言語であり、家庭や親しい友人との会話では標準中国語よりも頻繁に使われます。台湾語で「ありがとう」を表現する場合、標準中国語の「謝謝」とは異なる言葉になります。

台湾語(台湾閩南語)で「ありがとう」を表現する方法はいくつかあり、地域や年齢層、状況によって使い分けられます。最も一般的な表現としては「謝謝(e-liám/siā-siā)」が挙げられます。これは標準中国語の「謝謝」と語源が同じと考えられていますが、発音やニュアンスは大きく異なり、「シェイシェイ」とは全く異なる響きになります。他にも「多謝(tōa-siā)」など、様々な表現が存在します。これらの発音は、標準中国語の「謝謝」とは大きく異なり、漢字表記だけでは理解しにくい場合があります。

さらに、客家語など、他の言語でも「ありがとう」の表現は異なります。このように、台湾で「ありがとう」をどのように表現するかは、使用言語、そして話者の背景や状況によって大きく変わるのです。

したがって、「台湾語で『ありがとう』はシェイシェイですか?」という問いに答えるには、まず「どの言語を指しているのか?」を明確にする必要があります。標準中国語であれば「はい」と言えるでしょうが、台湾語(閩南語)など、他の言語であれば「いいえ」となります。台湾の言語状況の多様性を理解することで、より円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。 台湾を訪れる際は、標準中国語の「謝謝(xiè xie)」を覚えておくことは非常に有効ですが、台湾語の表現にも耳を傾け、台湾の多様な言語文化に触れてみるのも良い経験となるでしょう。