エクセルで常に日本語入力にするには？

エクセルで日本語入力を常にデフォルトにする方法、それは多くのユーザーが抱える悩みです。 残念ながら、エクセルソフト自体に「日本語入力を強制する」機能は存在しません。 「データの入力規則」などを操作しても、それはセルのデータ入力内容の制限であって、入力方法そのものを変更するものではありません。 つまり、日本語入力の設定は、Excelではなく、あなたのOS（オペレーティングシステム）で行う必要があるのです。 WindowsとMacで方法は異なりますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. Windowsの場合：IME（日本語入力システム）の設定

Windowsでは、Microsoft IMEやGoogle日本語入力など、様々な日本語入力システム（IME）が利用可能です。 エクセルで常に日本語入力をデフォルトにするには、これらのIMEの設定を変更する必要があります。 具体的な手順は、使用しているIMEによって多少異なりますが、共通する点は以下の通りです。

まず、タスクバーのIMEのアイコンをクリックするか、キーボードショートカット（多くの場合、Alt + 半角/全角キー）を使って、IMEの入力モードを切り替えることができます。 ここで重要なのは、デフォルトの入力モードを日本語にすることです。

多くのIMEでは、タスクトレイのアイコンを右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」や「設定」を選択することで、詳細な設定画面を開くことができます。 この設定画面では、以下のような項目を確認・変更しましょう。

• デフォルトの入力言語： 日本語を選択し、優先順位を高く設定します。
• 起動時の入力言語： 日本語を選択して、エクセル起動時に自動的に日本語入力になるように設定します。
• 入力モードの切り替え： キーボードショートカットの設定を確認し、使い慣れた方法で日本語入力に切り替えられるようにしておきましょう。 誤って英語入力に切り替えてしまわないよう、ショートカットキーを覚えておくことが重要です。
• 候補の表示方法： 日本語入力時の候補表示方法を設定します。 効率的な入力のため、自分に合った表示方法を選びましょう。

これらの設定を行えば、エクセルを起動した時点、あるいは新しいブックを開いた時点から、日本語入力がデフォルトとなるはずです。 ただし、まれにアプリケーション固有の設定が優先される場合もありますので、その場合はエクセルの設定にも日本語入力を指定できる項目がないか確認してみましょう。 （ただし、前述の通り、直接的な日本語入力強制機能は存在しません。）

2. Macの場合：入力ソースの変更

Macでは、システム環境設定から入力ソースを変更することで、エクセルでのデフォルト入力を日本語に設定できます。

1. システム環境設定を開きます（リンゴマークをクリック）。
2. キーボードを選択します。
3. 入力ソースタブを選択します。
4. 「＋」ボタンをクリックし、日本語入力システム（例：ローマ字、かな）を追加します。
5. 「入力メニューを表示」にチェックを入れ、メニューバーに入力ソース切り替えのアイコンを表示させます。
6. エクセルを起動し、メニューバーの入力ソースアイコンから日本語を選択します。
7. デフォルトの入力ソースとして日本語を設定しておけば、エクセル起動時に自動的に日本語入力が選択されます。

Windowsと同様に、Macでもエクセルに直接的な日本語入力強制機能はありません。 OSレベルでの入力ソースの設定が重要です。

結論

エクセルで常に日本語入力をデフォルトにするには、エクセルソフト自体の設定ではなく、WindowsならIME、Macなら入力ソースの設定を変更する必要があります。 OSのヘルプを参照しながら、上記の手順に従って設定を行い、快適な日本語入力環境を構築しましょう。 もし設定後も問題が解決しない場合は、使用しているIMEやOSのバージョンの情報を含めて、さらに詳しい情報を探してみることをお勧めします。