ブロックされてるのにアイコンが変わるのはなぜ？

LINEでブロックされたにも関わらず、相手のアイコンやプロフィールのひとことが変更されているのを見るのは、なんとも奇妙な経験です。ブロックされたはずなのに、相手の様子が伺えてしまうこの現象に、疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。 この記事では、LINEのブロック機能と、その機能が完璧ではない理由、そしてブロックされていてもアイコンやプロフィールが更新される理由を、技術的な側面にも触れながら解説します。

まず、LINEのブロック機能は、完全に相手とのコミュニケーションを遮断するものではありません。正確には、「自分からのメッセージの送信を制限する」「相手からのメッセージを受信しない」「相手からの通話着信を受け付けない」といった機能です。 これは、LINEのシステムが「完全な遮断」ではなく、「特定の通信の制御」を行うように設計されているためです。

LINEは、膨大なユーザーと膨大なメッセージを処理する必要があり、リアルタイムでの双方向通信を維持しなければなりません。そのため、完全な遮断を行うシステムを構築すると、サーバーへの負荷が非常に大きくなり、システムの安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。 ブロックされたユーザーの情報（アイコン、プロフィールなど）は、サーバー上に既に保存されたデータであり、そのデータを常に監視・削除し続ける仕組みは、莫大なリソースを消費します。

ブロック機能は、基本的に「自分から相手へのアクションを制限する」ための機能であり、「相手の情報を完全に削除する」機能ではないと理解することが重要です。 あなたのアカウントから相手の情報は削除されますが、LINEサーバー上には相手のプロフィール情報は依然として存在し続けます。 相手がプロフィール情報を更新すると、その情報はサーバー上に更新され、あなたがLINEにログインして相手のプロフィール画面にアクセスした際に、その更新情報が反映されるのです。

緑色のオンラインマークについても同様です。 このマークは、相手が現在LINEに接続していることを示すもので、ブロックされているかどうかとは直接関係ありません。 LINEは、ユーザーのオンラインステータスを常にサーバーに送信しており、この情報はブロック設定とは別に管理されています。 そのため、ブロックされていても、相手がオンラインであれば緑色のマークが表示されることになります。

要するに、LINEのブロック機能は、相手とのコミュニケーションを制限する機能であって、相手の情報を完全に遮断する機能ではないということです。 サーバーリソースの効率的な利用、そしてリアルタイム通信の維持という技術的な制約から、このような仕様になっていると推測できます。 この点は、他の多くのメッセンジャーアプリでも同様の傾向が見られます。

この仕様を理解することで、ブロック機能に対する期待値を調整し、ブロックが完璧な遮断ではないことを受け入れることが重要です。 もし完全に相手の情報を遮断したいのであれば、LINEの利用を停止するか、あるいはアカウントを削除する方が効果的です。 しかし、現実的には、そのような手段は多くの場合、非現実的であるため、現状のLINEのブロック機能の制約を理解した上で利用する必要があるでしょう。