国際ローミングをオフにするとどうなる？

国際ローミングをオフにするとどうなる？ 知っておくべきこと徹底解説

海外旅行や出張で必須となるスマートフォン。しかし、何も対策をせずに海外でモバイルデータ通信を利用すると、高額な請求が発生してしまう可能性があります。そこで重要となるのが「国際ローミング」の設定です。今回は、国際ローミングをオフにすると一体何が起こるのか、詳しく解説していきます。

冒頭にもあるように、国際ローミングをオフにすると、原則として海外でモバイルデータ通信を利用できなくなります。これは、普段利用している携帯電話会社（ドコモ、au、ソフトバンクなど）が、海外の携帯電話会社のネットワークを借りて通信を行う「国際ローミング」という仕組みを遮断するためです。つまり、国際ローミングをオフにすることで、意図せず高額な通信料が発生するリスクを回避できるのです。

しかし、国際ローミングをオフにすることによる影響は、データ通信の利用停止だけではありません。以下の点も考慮する必要があります。

• Wi-Fi環境下での通信は可能: 国際ローミングをオフにしていても、Wi-Fiに接続すれば通常通りインターネットを利用できます。ホテルやカフェなどのWi-Fiスポットを活用すれば、データ通信量を気にすることなく、地図アプリやSNS、メールなどを利用できます。
• 電話の発着信は可能 (設定による): 国際ローミングをオフにしていても、電話の発着信自体は可能な場合があります。ただし、この場合も国際ローミングを利用した通話となるため、高額な通話料金が発生する可能性があります。設定によっては、電話の発着信も完全に遮断することができます。
• SMS (ショートメッセージサービス) の受信は可能: 一般的に、SMSの受信は国際ローミングをオフにしていても可能です。ただし、SMSの送信には料金が発生する場合がありますので注意が必要です。
• 緊急時の連絡手段の確保: 国際ローミングをオフにしている場合、緊急時の連絡手段が限られることに注意が必要です。万が一の事態に備えて、渡航先の緊急連絡先を控えておく、Wi-Fi環境下で利用できる連絡手段 (LINE、Skypeなど) を用意しておくなどの対策を講じましょう。
• 格安SIMのデータローミング設定: 格安SIMを利用している場合は、データローミングの設定が「オフ」になっているか確認することが重要です。格安SIMによっては、海外でのデータローミングを標準で提供していない場合や、別途契約が必要な場合があります。

国際ローミングをオフにする以外にも、高額請求を避けるための方法はいくつかあります。

• 海外パケット定額サービス: 携帯電話会社が提供する海外パケット定額サービスを利用すれば、一定料金でデータ通信を安心して利用できます。
• 海外用Wi-Fiルーターのレンタル: 海外用Wi-Fiルーターをレンタルすれば、複数のデバイスでWi-Fiを利用できます。グループ旅行や家族旅行に最適です。
• eSIMの利用: eSIMを利用すれば、現地のSIMカードを購入せずに、データ通信を利用できます。スマートフォンによっては対応していない場合があるので注意が必要です。

国際ローミングをオフにするかどうかは、渡航先の環境や利用状況によって判断する必要があります。Wi-Fi環境が充実している場所であれば、国際ローミングをオフにして、Wi-Fiを活用するのがおすすめです。一方、Wi-Fi環境が限られている場所や、頻繁にデータ通信を利用する必要がある場合は、海外パケット定額サービスや海外用Wi-Fiルーターなどを検討しましょう。

いずれにしても、海外でのデータ通信利用には注意が必要です。しっかりと対策を講じて、快適な海外旅行・出張を楽しんでください。