車のACCを入れっぱなしにしておくとどうなる?

4 ビュー

車のACCを長時間オンのまま放置すると、バッテリー上がりを起こし、エンジン始動不能、ステアリングロック解除不能に陥る可能性があります。オーディオ等のアクセサリー電源も消費するため、特に注意が必要です。バッテリーの状態や使用時間によって、数時間でも影響が出ます。 短時間利用以外は必ずOFFにしましょう。

コメント 0 好き

車のACCを長時間つけっぱなしにすることの危険性と対策

最近の車は、キーをONの位置にすると、様々なアクセサリーを動作させるための電力供給が開始されます。この状態を「ACC(アクセサリー)電源」といいます。エアコンやオーディオ、ナビゲーションといった設備は、エンジンが停止している状態でもACC電源によって動作します。便利で快適な機能ですが、ACC電源を長時間つけっぱなしにすることは、車のバッテリーに大きな負担をかけ、最悪の場合、エンジン始動不能やバッテリー上がりの原因となる危険な行為です。

ACC電源を長時間つけっぱなしにすると何が起きる?

ACC電源は、エンジンが停止している状態で、オーディオやナビゲーション、エアコン、ライトなど一部の装備を動作させるための電源です。この電源はエンジンを駆動するためのバッテリーから供給されます。一見、小さな電力で、すぐにバッテリーの電力がなくなるとは思えないかもしれません。しかし、ACC電源は、エンジンが停止しているにもかかわらず、これらの装備が電力を消費し続けるため、時間と共にバッテリーの電力を少しずつ消耗させます。

特に問題となるのは、バッテリーの放電です。バッテリーは、化学反応によって電気エネルギーを発生させます。この反応を維持するためには、充電が必要で、充電されていない状態での放電は、バッテリーの寿命を著しく縮めます。また、バッテリーの残量が少ない状態での長時間使用は、バッテリーの急速な劣化を招き、最終的にはバッテリーが完全に放電する可能性があります。そうなると、エンジン始動不能、最悪の場合はバッテリーの交換が必要になるという事態に陥ることも考えられます。

さらに、ACC電源を長時間つけっぱなしにすると、オーディオ機器やエアコンなど、様々なアクセサリー機器の動作に問題が発生する可能性もあります。これらの機器は、バッテリーの電圧が低下すると、正常に動作しなくなるケースがあります。

どのくらいの時間が危険なのか?

ACC電源をつけたままの危険性は、放電速度によって変化します。バッテリーの状態や使用時間、車の装備、気温によっても異なります。一概に何時間という数字を提示することはできません。

例えば、バッテリーが劣化している場合や、エアコンやオーディオが同時に稼働している場合、バッテリーの放電速度は早くなります。逆に、バッテリーの容量が大きい車や、エアコンなどの装備を使用しない場合、放電速度は遅くなります。

どのような対策が有効?

ACC電源を長時間つけっぱなしにするのを防ぐための最も重要な対策は、必ず電源を切る事です。

  • 意識的に電源を切る習慣を身につける: 運転を終えたら、必ずACC電源をオフにするように心がける。
  • タイマー機能を活用する: 車内に設置できるタイマーアプリなどを利用して、アクセサリーを自動的にオフにする設定をする。
  • スマートキーを活用する: スマートキーを採用している車種では、キーレスでエンジンの始動、停止ができるため、ACC電源をオフにするのを忘れる心配がありません。
  • 駐車中のアクセサリー使用を最小限にする: 駐車中は、オーディオやエアコンの使用を控え、必要最小限の装備しか使わないようにする。

まとめ

ACC電源を長時間つけっぱなしにすることは、バッテリーの寿命を縮め、最悪の場合、エンジン始動不能に繋がる危険な行為です。 常に電源を切ることを意識し、バッテリーの状態や使用時間、車の装備などを考慮して適切な対策を行うことが重要です。 少しでも不安な場合は、専門業者に相談することも有効です。