車検が通らないホーンは?

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車検不合格となるホーンの条件:

  • 音量が規制値の外側にある(過小または過大)
  • 音色が変更できる
  • ドライバーが音を切り替えたり変更したりできる
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車検で泣かない!ホーンの落とし穴と対策:個性的な音色はNG?

車検の際、意外と見落としがちなのがホーン(警音器)のチェックです。「普段から鳴らしているから大丈夫」と思っていても、実は基準を満たしておらず、不合格となってしまうケースも少なくありません。今回は、車検に通らないホーンの具体的な条件と、その対策について詳しく解説します。

ホーンの音量:小さすぎても大きすぎてもダメ!

まず、ホーンの音量は重要なチェックポイントです。道路運送車両の保安基準では、ホーンの音量について明確な数値が定められています。具体的には、車両の前方7mの位置で、93dB以上112dB以下でなければなりません。

  • 音量が小さすぎる場合: バッテリーの劣化や、ホーン自体の故障が考えられます。まずはバッテリーの状態を確認し、必要であれば交換しましょう。ホーン本体の故障であれば、新しいものに交換する必要があります。
  • 音量が大きすぎる場合: 社外品のホーンに交換した場合によく見られます。保安基準に適合したホーンを選び直すか、音量を調整できるタイプであれば調整する必要があります。

音色の変化:個性的な音色は車検NG!

ホーンの音色は、連続した一定の音でなければなりません。つまり、和音やメロディー、電子音など、音色が変化するものは車検に通りません。 また、音色の種類自体にも規制があり、不快な音や騒音とみなされる音も不合格となります。

近年、様々な種類のホーンが販売されていますが、車検対応を謳っているものでも、念のため音色を確認しておきましょう。特に、海外製の安価なホーンは、保安基準を満たしていない可能性が高いので注意が必要です。

音色の切り替え:自分で変更できるものは違法!

ドライバーが車内でホーンの音色を切り替えたり、音量を調整したりできる装置も車検に通りません。ホーンは、あくまで危険を知らせるためのものであり、ドライバーが恣意的に音色や音量を変更することは、安全性を損なうと判断されるためです。

例えば、複数の音色を内蔵したホーンや、音量調整ダイヤルが付いているホーンは、車検に対応していません。これらの装置を取り付けている場合は、純正のホーンに戻すか、保安基準に適合したホーンに交換する必要があります。

車検前にできること:セルフチェックで万全の対策を!

車検前に、以下の項目をチェックすることで、ホーンが原因で不合格になるリスクを減らすことができます。

  • 音量の確認: 他の人に協力してもらい、7m離れた場所で音を聞いてもらいましょう。小さいと感じたら、バッテリーの状態やホーン本体を疑ってみてください。
  • 音色の確認: 実際にホーンを鳴らしてみて、連続した一定の音かどうかを確認しましょう。
  • 切り替え機能の確認: 音色や音量を変更できる装置が付いていないかを確認しましょう。

もし、不安な点があれば、ディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。プロの目で確認してもらうことで、より確実な対策を講じることができます。

車検は、安全な走行を確保するための重要な検査です。ホーンもその一部であり、基準を満たしていなければ、安全を脅かす可能性があります。しっかりと確認し、万全の状態で車検に臨みましょう。