Byの後にくる品詞は?
「by」は基本的に前置詞として機能し、後に続くのは名詞です。例えば、場所、手段、時間、行為者などを表す名詞句が続きます。「by the sea」(場所)、「by bus」(手段)、「by tomorrow」(時間)、「by Picasso」(行為者)のように使用されます。
「by」の後に続く品詞、一見すると単純な「名詞」で片付けられがちですが、英語の奥深さを知る上で、実は非常に多様で興味深い話題です。前述の通り、基本的には前置詞として機能し、名詞句を伴うのは事実です。しかし、その名詞句の性質や、文脈によっては、一見名詞ではないものが「名詞的に」機能しているケースも数多く存在します。そのため、「by」の後に続く品詞を正確に限定することは、文法的な厳密さよりも、むしろその機能的な多様性を理解することの方が重要になります。
まずは、典型的な「名詞」が続く例を改めて見てみましょう。
- 場所: “The house by the river was beautiful.” (川沿いの家は美しかった)
- 手段: “I travelled to London by train.” (私は電車でロンドンへ行った)
- 方法: “She succeeded by hard work.” (彼女は努力によって成功した)
- 行為者: “The painting was done by my grandfather.” (その絵は私の祖父によって描かれた)
- 基準: “He is judged by his actions.” (彼は彼の行動によって判断される)
これらの例では、「by」は明確に前置詞として働き、後に続く語句はすべて名詞句(もしくは名詞句として機能する句)です。しかし、より複雑なケースも存在します。例えば、次の例を考えてみましょう。
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現在分詞: “He earns his living by fishing.” (彼は漁をして生計を立てている)
ここでは、「fishing」は動名詞であり、名詞的に機能しています。動名詞は動詞の性質を持ちながらも名詞として文中で機能する、いわば動詞と名詞のハイブリッドのような存在です。 -
過去分詞: “He was exhausted by the long journey.” (彼は長い旅で疲弊していた)
「exhausted」は過去分詞ですが、ここでは形容詞としてではなく、名詞句の一部として機能しています。「by the long journey」という名詞句が、”exhausted”という状態の原因を表しています。 -
形容詞句: “She was known by all as a kind person.” (彼女は皆に親切な人として知られていた)
一見すると、「as a kind person」が「by」の目的語のように見えますが、これは「as」という前置詞が導く形容詞句であり、「by all」とセットで「by all as a kind person」という塊で、目的語のように機能していると言えます。 -
副詞句: “She judged the distance by eye.” (彼女は目測で距離を判断した)
一見名詞がないように見えますが、実際には「eye」は名詞として機能し、「by eye」という副詞句全体が、判断の方法を表す名詞句として機能しています。
このように、「by」の後に続くのは必ずしも明確な名詞とは限りません。動名詞、過去分詞、さらには形容詞句や副詞句が名詞句として機能することで、「by」と共に意味を成しているのです。重要なのは、「by」が何を修飾し、どのような意味関係を示しているか」を理解することです。文脈を正確に捉え、その機能を理解することで、初めて「by」の後に続く品詞の多様性と奥深さを理解することができるでしょう。単に品詞分類にとらわれるのではなく、その文における役割に着目することで、より深く英語を理解できるようになります。
これらの例からも分かるように、「by」の後に続く品詞を厳密に定義することは困難です。むしろ、その文脈の中でどのように機能しているかを理解することが重要であり、英語学習においては、文脈を理解することが不可欠です。
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