オーバーステイしてしまったらどうしたらいいですか？

オーバーステイしてしまった？ 焦らずに、まずすべきこと。

日本でオーバーステイ（不法滞在）してしまったことに気づいたら、誰でもパニックになるでしょう。しかし、焦って隠れたり、安易な道を選んだりするのは禁物です。事態を悪化させる可能性が高く、将来日本への入国が永久に禁止されることもありえます。

ここでは、オーバーステイに気づいた場合に、あなたが取るべき具体的な行動と、心構えについて解説します。

1. 現状を正確に把握する：

• 在留期限の確認： まず、パスポートや在留カード、入国許可証などを確認し、いつ在留期限が切れたのか、正確な日付を把握しましょう。勘違いや記憶違いという可能性もゼロではありません。
• オーバーステイ期間の算出： 在留期限が切れてから現在までの期間を正確に計算します。オーバーステイ期間が長ければ長いほど、事態はより深刻になります。
• オーバーステイに至った経緯の整理： なぜオーバーステイに至ってしまったのか、具体的な理由を整理しましょう。ビザの更新手続きを忘れていた、病気で動けなかった、仕事の都合で帰国できなかったなど、様々な理由があるでしょう。

2. 専門家への相談：

オーバーステイに気づいたら、一刻も早く専門家（行政書士、弁護士など）に相談することが最も重要です。彼らは入管法に精通しており、あなたの状況を正確に把握した上で、適切なアドバイスをしてくれます。

• オーバーステイの事実を正直に伝える： 専門家には、オーバーステイに至った経緯や現在の状況を包み隠さず正直に伝えましょう。虚偽の申告は、後々大きな問題につながる可能性があります。
• アドバイスを参考に冷静に行動する： 専門家からのアドバイスをよく聞き、今後の行動について慎重に検討しましょう。帰国準備、在留特別許可申請、その他必要な手続きなど、様々な選択肢があるかもしれません。

3. 出入国在留管理庁への出頭：

専門家のアドバイスを受けながら、自ら出入国在留管理庁に出頭することを検討しましょう。もちろん、出頭することに抵抗があるかもしれませんが、自主的に出頭することは、その後の手続きにおいて有利に働く可能性もあります。

• 正直な申告： 出入国在留管理庁の担当者には、オーバーステイに至った経緯や現在の状況を正直に申告しましょう。隠し立てをせず、誠実な態度で対応することが重要です。
• 指示に従う： 出入国在留管理庁の担当者からの指示には、必ず従いましょう。帰国命令が出た場合は、速やかに帰国準備を進めましょう。

4. 心構え：

オーバーステイは、深刻な違反行為です。今後の展開によっては、強制送還、入国禁止などの厳しい処分を受ける可能性もあります。

• 覚悟を持つ： 最悪のケースも想定し、覚悟を持って臨むことが大切です。
• 精神的な負担を軽減する： 周囲の人に相談したり、専門家のサポートを受けたりしながら、精神的な負担を軽減するように努めましょう。

最後に：

オーバーステイは、誰にでも起こりうる問題です。重要なのは、事態を放置せず、専門家のアドバイスを受けながら、冷静に行動することです。誠実な態度で対応し、できる限りの努力をすることで、事態が好転する可能性も残されています。 諦めずに、一歩ずつ前進しましょう。