山陽新幹線ってどこからどこまでですか？

山陽新幹線、その雄大な旅路：瀬戸内海を駆け抜け、西日本の鼓動を感じる

山陽新幹線。それは、新大阪駅から博多駅までを結ぶ、全長約550kmにも及ぶJR西日本の大動脈です。ただ単に移動手段として捉えるのではなく、その車窓から見える景色、そして沿線に点在する歴史と文化に触れる旅路として、山陽新幹線は私たちに特別な体験を与えてくれます。

多くの人が「新大阪から博多まで」と漠然と認識していますが、その道のりは、瀬戸内海の美しい島々を縫うように、そして西日本の主要都市の息吹を感じさせるように、変化に富んでいます。

新大阪駅を出発すると、列車はまず大阪平野を西へ進みます。しばらくすると、徐々に景色は開け、播磨灘の穏やかな海が姿を現し始めます。このあたりから、車窓には瀬戸内海特有の多島美が広がり始め、旅情を掻き立てられます。

岡山県に入ると、岡山駅を中心とした瀬戸内海の玄関口としての賑わいを感じることができます。岡山城や後楽園といった名所旧跡を訪れるのも良いでしょう。また、少し足を伸ばせば、倉敷美観地区の白壁の街並みを散策することもできます。

広島県に入ると、列車は内陸部へと進みます。広島駅では、平和記念公園へのアクセスも容易であり、歴史の重みを感じながら平和への祈りを捧げることができます。また、宮島口からフェリーに乗れば、日本三景の一つである厳島神社を訪れることができます。朱色の鳥居が海に浮かぶ姿は、まさに息をのむ美しさです。

山口県に入ると、下関駅は九州への玄関口としての役割を担っています。関門海峡を挟んで九州を望むことができ、歴史的な関門海峡トンネル人道を通って徒歩で九州へ渡ることもできます。

そして、終点博多駅。九州最大の都市である福岡市の中心部に位置し、活気あふれる街並みが広がっています。博多ラーメンや明太子といったグルメも堪能でき、旅の締めくくりには最適です。

山陽新幹線は、単なる移動手段ではありません。瀬戸内海の美しい風景、沿線の歴史と文化、そして西日本の人々の生活を垣間見ることができる、感動と発見に満ちた旅路なのです。 次の旅の計画に、山陽新幹線を加えてみませんか？ きっと忘れられない体験となるでしょう。