税関でダメなものは？

税関で引っかかる！持ち込み禁止・制限品を徹底解説

海外旅行の楽しみのひとつは、現地の特産品のお土産ですよね。しかし、せっかくの旅行が、税関でのトラブルで台無しになることのないよう、持ち込みが禁止されているもの、あるいは制限されているものを事前にしっかり理解しておくことが大切です。この記事では、特に注意が必要な品目について、分かりやすく解説します。

まず、最も多いトラブルの原因となるのが、食品です。多くの国で、植物由来の食品（果物、野菜、種、苗など）や動物由来の食品（肉類、乳製品、卵類など）の持ち込みは厳しく制限されています。これは、病害虫や病原菌の侵入を防ぐためです。一見無害に見えるドライフルーツやナッツ類、チョコレートの中に肉や乳製品が含まれている場合もあり、注意が必要です。特に、日本への持ち込みに関しては、動物検疫の観点から非常に厳格な規制が敷かれています。

肉類・肉製品は、ほぼ確実に禁止もしくは厳しい制限がかけられています。牛肉、豚肉、鶏肉はもちろんのこと、ソーセージ、ハム、ベーコン、ジャーキー、サラミといった加工品も含まれます。たとえ少量であっても、未申告で持ち込んだ場合、没収されるだけでなく、高額な罰金が科せられる可能性があります。これらの製品に含まれる病原菌は、日本の家畜に甚大な被害を与える可能性があるため、徹底した規制が不可欠なのです。仮に、動物検疫所の検査証明書等を所持していても、種類や量によっては持ち込みが許可されない場合があります。

乳製品も同様です。チーズ、ヨーグルト、バター、牛乳など、あらゆる乳製品の持ち込みには注意が必要です。特に、未殺菌の乳製品は、危険性の高い病原菌を含んでいる可能性があるため、厳しく制限されています。お土産として購入する際は、必ず成分表示を確認し、乳製品が含まれていないかを確認しましょう。

卵・卵製品も同様に、持ち込みが制限されています。生卵はもちろん、乾燥卵、卵黄、卵白といった加工品も対象となります。サルモネラ菌などの感染症のリスクを考慮すると、これらの持ち込み規制は当然と言えるでしょう。

植物関連では、種子や苗の持ち込みも厳しく制限されています。一見無害に見える植物の種や苗にも、病害虫が潜んでいる可能性があるためです。お土産として持ち帰る際には、必ず事前に税関の規定を確認しましょう。また、果物や野菜も、病害虫の持ち込みを防ぐため、持ち込みが制限されている場合があります。特に、土や付着物などが付着している場合は、没収される可能性が高いので注意が必要です。

これらの食品以外にも、医薬品やアルコール類、危険物なども、種類や量によって持ち込みが制限、もしくは禁止されています。医薬品は、成分によっては許可が必要な場合があり、アルコール類は関税が課される場合があります。危険物については、当然ながら持ち込みが禁止されています。

旅行前に、必ず訪れる国の税関ウェブサイトで持ち込み可能な物品と禁止されている物品を詳細に確認しましょう。 国によって規制内容は異なるため、注意が必要です。 旅行を円滑に進めるためにも、事前に情報を集めて、トラブルを未然に防ぐように心がけましょう。 楽しい旅行の思い出が、税関トラブルで台無しにならないように、しっかりと準備しておきましょう。