結婚後、旧姓のままパスポートを作ることはできますか?
結婚後も旧姓をパスポートに併記できる場合があります。戸籍上の氏名の後に括弧書きで旧姓が記載されます。ただし、パスポートの申請には戸籍上の氏名が必要となるため、結婚後の新姓でパスポートを作成し、旧姓を併記する形になります。
結婚後、旧姓のパスポートは作れる? それとも併記? 気になる旧姓の取り扱いについて解説
結婚という人生の大きな節目を迎えると、名前が変わることによって様々な手続きが発生します。銀行口座や免許証、そして海外旅行に欠かせないパスポートもその一つ。特に、結婚前に取得したパスポートの有効期限が残っている場合、旧姓のまま使用できるのか、新しくパスポートを作る必要があるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、結婚後は旧姓のままのパスポートを作ることはできません。パスポートは戸籍に基づいて発行されるため、婚姻届を提出して戸籍上の姓が変わると、旧姓のパスポートは無効となります。つまり、結婚後に海外旅行を計画している場合は、新姓でパスポートを申請する必要があります。
しかし、「旧姓を全く使えなくなるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。ご安心ください。結婚後も旧姓を使用したい場合、パスポートに旧姓を併記することが可能です。これは、パスポートの氏名欄に新姓の後に括弧書きで旧姓を記載するもので、旧姓を証明する書類があれば比較的簡単に手続きができます。
では、旧姓併記のメリットとデメリット、そして必要な手続きについて詳しく見ていきましょう。
旧姓併記のメリット
- 旧姓での予約・チケット購入が可能: 航空券やホテルなどを旧姓で予約している場合、新姓のパスポートでは本人確認がスムーズにいかない可能性があります。旧姓併記があれば、このようなトラブルを回避できます。
- 国際的な資格や論文での名前の一致: 研究者や専門職の方で、旧姓で発表した論文や取得した資格などがある場合、旧姓併記によって名前の連続性を保つことができます。
- ビジネス上の継続性: 結婚前に築いたビジネス上の繋がりや信用を維持するために、旧姓を使用し続けたい場合に役立ちます。
旧姓併記のデメリット
- 手続きが必要: 旧姓併記のためには、戸籍謄本などの書類を準備し、申請時に提出する必要があります。
- 全ての国で有効とは限らない: 一部の国では旧姓併記が認められていない場合や、入国審査で混乱が生じる可能性があります。渡航先の国の大使館や領事館に確認することをお勧めします。
旧姓併記の手続き
パスポートに旧姓を併記するには、以下の書類が必要です。
- 一般旅券発給申請書: 申請書には旧姓併記の欄がありますので、そこに旧姓を記入します。
- 戸籍謄本または戸籍抄本: 結婚後の新姓と旧姓が記載されているものが必要です。
- 旧姓が確認できる書類: 運転免許証や健康保険証など、旧姓が記載されている公的な証明書が必要です。結婚前のパスポートも有効です。
- その他必要な書類: 写真や手数料など、通常のパスポート申請に必要な書類も忘れずに準備しましょう。
パスポートの申請は、住民登録をしている都道府県のパスポートセンターで行います。申請方法や必要書類の詳細は、外務省のウェブサイトや各パスポートセンターで確認することをお勧めします。
結婚後のパスポートに関する疑問は、スムーズな海外旅行のために早めに解消しておきましょう。旧姓併記という選択肢を有効に活用し、快適な旅をお楽しみください。
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