おかまを掘られた場合の示談金はいくらですか?

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過失ゼロ(10対0)のオカマ掘りの事故では、被害者の車の修理費が全額加害者側保険会社から示談金として支払われます。ただし、支払われる金額の上限は車の現在価値までとなります。

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オカマ掘り事故における示談金:修理費だけではない、慰謝料や後遺症についても考慮を

交通事故の中でも、追突事故、いわゆる「オカマ掘り」は比較的多い事故類型です。過失割合が10対0となる場合、被害者側には過失がないため、加害者側の保険会社が損害賠償責任を負うことになります。よく言われるように、車の修理費用は示談金として支払われることが多いですが、それだけが示談金の全てではありません。

一般的に、オカマ掘り事故における示談金は、以下の要素で構成されます。

  1. 物的損害:

    • 車両の修理費用: 車の修理に必要な費用です。修理が不可能であれば、事故当時の車両の時価額が賠償されます。
    • 代車費用: 修理期間中の代車費用が認められる場合があります。
    • レッカー費用: 事故現場から修理工場までのレッカー費用が認められます。
    • 評価損: 修理によって車の価値が下がった場合に、その損害額が認められることがあります。
  2. 人身損害:

    • 治療費: 事故による怪我の治療に必要な費用です。
    • 通院交通費: 通院にかかる交通費が認められます。
    • 休業損害: 事故による怪我で仕事を休んだ場合に、減収した分の補償が受けられます。
    • 慰謝料: 精神的な苦痛に対する賠償金です。入通院期間や怪我の程度によって金額が異なります。
    • 後遺障害慰謝料: 後遺症が残った場合、その程度に応じて慰謝料が支払われます。
    • 逸失利益: 後遺症により、将来の収入が減少した場合、その減収分を補償するものです。

示談交渉の注意点

オカマ掘り事故の場合、加害者側の保険会社から示談の提示がありますが、必ずしもそれが適切な金額とは限りません。特に人身損害が発生している場合は、慰謝料の金額が低く抑えられているケースがよく見られます。

以下は、示談交渉において注意すべき点です。

  • 安易に示談に応じない: 保険会社からの提示額が妥当かどうかを慎重に検討しましょう。
  • 自身の損害を正確に把握する: 治療費、休業損害、慰謝料など、全ての損害額を正確に把握することが重要です。
  • 弁護士への相談を検討する: 示談交渉に不安がある場合や、提示額に納得がいかない場合は、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に依頼することで、示談交渉を有利に進めることができる可能性があります。特に後遺症が残った場合は、専門的な知識が必要となるため、弁護士のサポートが不可欠です。

慰謝料の算定基準

慰謝料の算定には、主に以下の3つの基準があります。

  • 自賠責基準: 自賠責保険が定める最低限の基準です。
  • 任意保険基準: 各保険会社が独自に定めている基準です。
  • 弁護士基準: 過去の判例に基づいた基準で、最も高額になる傾向があります。

保険会社からの提示額は、任意保険基準に基づいていることが多いですが、弁護士に依頼することで弁護士基準で交渉することが可能となり、慰謝料の増額が見込めます。

まとめ

オカマ掘り事故の示談金は、単に車の修理費用だけではありません。怪我の治療費、休業損害、慰謝料など、様々な要素が含まれます。示談交渉においては、自身の損害を正確に把握し、弁護士への相談も検討しながら、適切な示談金を受け取れるように努めましょう。過失のない事故被害者だからこそ、正当な権利を主張することが大切です。