株で1000万儲かったら税金はいくらですか？

株で1000万円儲かったら税金はいくら？ 確定申告のポイントを徹底解説

株で1000万円の利益を得た！素晴らしい成果です。しかし、その喜びと共に気になるのが税金です。1000万円という金額ですから、決して無視できる額ではありません。一体いくら税金を納めなければならないのでしょうか？ 単純に「○○％」と一概に言えないのが、この税金の複雑なところです。この記事では、1000万円の株式売却益に対する税金計算のポイントを分かりやすく解説します。

まず重要なのは、株式売却益は「雑所得」として扱われるということです。 サラリーマンであれば給与所得とは別に申告する必要があり、確定申告が必要です。 この雑所得に課せられる税金は、所得税と住民税の２つです。 そして、税額はあなたの他の所得状況に大きく依存します。 1000万円の株式売却益だけが収入源であれば、計算は比較的単純ですが、給与所得や不動産所得など他の所得がある場合は、それらと合算して税率が決定されます。

1. 所得税の計算

所得税の計算は、まず「所得金額」を算出することから始まります。株式売却益1000万円から、譲渡費用（手数料や税金など）を差し引いた金額が、所得金額となります。仮に譲渡費用が10万円だったとすれば、所得金額は990万円になります。

この所得金額に対して、税率が適用されます。所得税の税率は累進課税です。所得金額が増えるほど税率が高くなります。 そのため、単純に「10％」とは言えません。 他の所得と合算した後の所得金額によって、税率が10％～45％の範囲で変動するのです。 例えば、他に収入がなく、この990万円が唯一の所得であれば、比較的低い税率が適用されますが、年収1000万円を超えるサラリーマンがさらに1000万円の株式売却益を得た場合は、より高い税率が適用され、税金は大幅に増加します。

国税庁のホームページや税務署で公開されている税率表を参照して、正確な税額を計算する必要があります。

2. 住民税の計算

所得税に加えて、住民税も納める必要があります。住民税の税率は、通常、所得税の税率の約10分の2.8程度です。 つまり、所得税が100万円であれば、住民税は約28万円という計算になります。 しかし、これも他の所得状況によって変動します。 住民税は、前年の所得を元に計算されますので、株式売却益は翌年度の住民税に影響します。

3. 配当控除について

株式の売却益に対して配当控除が適用されることはありません。 配当控除は、日本国内の会社から受け取る配当に対して適用される制度です。 株式の売却益は配当とは異なるため、この控除は利用できません。

4. 確定申告の重要性

1000万円という高額な株式売却益は、必ず確定申告をする必要があります。 自分で計算するのが難しい場合は、税理士に相談することも検討しましょう。 税理士に依頼することで、正確な税額の計算だけでなく、節税対策の提案を受けることも可能です。

まとめ

1000万円の株式売却益に対する税金は、あなたの他の所得状況、譲渡費用によって大きく変動します。 単純な計算式で求めることは難しく、必ず確定申告を行い、税務署に相談するか、税理士に依頼して正確な税額を把握することが重要です。 税金対策は、投資成功の重要な一部です。 税金に関する知識を深め、賢く資産運用を行いましょう。