源泉徴収票の旧姓はどうする？

源泉徴収票の旧姓、確定申告でどうすればいい？

源泉徴収票は、会社からもらう、年間の給与所得に関する重要な書類です。しかし、その源泉徴収票に記載されている氏名が、結婚や離婚により旧姓のままになっている場合、確定申告で戸籍変更などの手続きが必要なのか、疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、源泉徴収票の氏名が旧姓であっても、確定申告の際に会社に訂正を依頼する必要はありません。住民票などの追加書類も不要です。旧姓のままの源泉徴収票をそのまま確定申告に添付して提出してください。

これは、源泉徴収票が、あくまでも「その年の所得を証明する書類」であるためです。源泉徴収票は、納税者本人の「現在の氏名」を証明するものではなく、その年の給与所得の計算・源泉徴収をした根拠を証明するものと位置付けられます。

多くの場合、確定申告は、その年の所得を正確に申告し、必要に応じて税金を納付するための手続きです。源泉徴収票にはすでにその年の給与所得の情報が記載されており、その情報をそのまま利用して確定申告を行うのが一般的です。

もし、源泉徴収票の旧姓をそのまま確定申告に利用しても問題がないのであれば、特に追加の手続きを行う必要はありません。

ただし、注意すべき点もいくつかあります。

1. 確定申告書の氏名と源泉徴収票の氏名は一致している必要がありますか？

これは、確定申告書と源泉徴収票に記載されている氏名が一貫している必要があることを意味します。もし、確定申告書の氏名と源泉徴収票の氏名に齟齬がある場合、税務署から問い合わせを受ける可能性があります。

確定申告書に記載する氏名は、確定申告時点の氏名、つまり、住民票に記載されている氏名にする必要があることを理解しておきましょう。源泉徴収票の旧姓のまま申告書を作成する場合でも、申告書には現在の氏名で記載する必要があります。

2. 確定申告書に、結婚や離婚などの状況を記載する必要はありますか？

結婚や離婚といった状況を確定申告書に記載する必要はありません。源泉徴収票に旧姓が記載されていること自体が、その状況を示唆しています。源泉徴収票が、税務署に届け出られた情報に基づいて作成されることに鑑みると、税務署は源泉徴収票と確定申告書から、納税者の状況を把握できます。

3. 過去の源泉徴収票についても同様ですか？

過去の源泉徴収票にも同様の考え方が適用されます。旧姓のままの過去の源泉徴収票も、その年の所得を証明する書類として利用可能です。ただし、過去に納税された税金については、その年の確定申告で修正する必要がある場合は、必ず税務署に問い合わせてください。

4. その他の手続きが必要になるケースは？

源泉徴収票に記載された旧姓のままでも、確定申告に問題がない場合が多いですが、まれに以下のケースで手続きが必要になる場合があります。

• 源泉徴収票に記載されている会社情報と異なる会社に勤務した場合 その場合、確定申告は、実際に勤務した会社の源泉徴収票を提出する必要があります。
• 源泉徴収票と住民票に異なる氏名がある場合　この場合、税務署に問い合わせる必要があるかもしれません。

結論として、源泉徴収票の氏名が旧姓の場合でも、特別な手続きは必要ありません。確定申告書に現在の氏名で記載し、旧姓の源泉徴収票を添付すれば問題ありません。もし、不安な点があれば、税務署や税理士に相談することをお勧めします。

これらの点を理解することで、確定申告の際にスムーズに進めることができます。 自分の状況に合った適切な対応をすることで、スムーズで正確な確定申告を行いましょう。