「とんでもないです」は正式な表現ですか?

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「とんでもないです」は現代語ではやや不自然な表現です。「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」が文法的には正しいものの、やや大げさな響きがあります。昭和初期までの敬語を基準にすれば正しいですが、現代ではより自然な言い回しを使う方が良いでしょう。
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「とんでもないです」の現代における使用

「とんでもないです」という表現は、正式な日本語としては不適切とされています。これは、現代日本語の文法では「です」が丁寧語として用いられる際に「ございます」を伴うことが原則だからです。したがって、文法的には「とんでもないことです」または「とんでもないことでございます」が正しい表現となります。

ただし、「とんでもないです」という表現が全く使用されていないわけではありません。舞台や歴史小説などの時代劇や旧式な表現を多用する文脈では、昭和初期までの敬語に合わせて「とんでもないです」と使われることがあります。

一方、現代の日常会話やビジネスにおいては、「とんでもないです」は不自然または時代遅れの表現と受け止められる可能性があります。代わりに、「とんでもないことです」「それはとんでもないことです」などの言い回しが好まれます。

より自然な言い回し

「とんでもないです」と同じような意味を伝える、より自然な言い回しを以下に示します。

  • 「とんでもないことです。」
  • 「それはとんでもないことです。」
  • 「それは大変なことです。」
  • 「それは困ったことです。」
  • 「それは問題です。」
  • 「それは無理です。」
  • 「それはできません。」

適切な表現は、文脈や話す相手との関係性によって異なります。丁寧かつ自然な言葉遣いができるよう、これらの言い回しを覚えておくと良いでしょう。