くも膜下出血の警告症状は?

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くも膜下出血の兆候として、数時間から数週間続く、片頭痛に似た軽い頭痛が挙げられます。これは「警告頭痛」と呼ばれ、動脈瘤からの微量出血や、コブの膨らみによる刺激が原因である可能性があります。
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くも膜下出血の警告、見逃さないで!突然死につながる恐ろしい病気のサインとは?

くも膜下出血は、脳の表面と頭蓋骨の間にある「くも膜下腔」という場所に血液が流れ込む病気です。脳の血管が破裂することで起こり、突然の激しい頭痛や意識障害など、命に関わる深刻な症状を引き起こします。

実は、くも膜下出血を発症する人の一部には、前兆となる症状が現れることがあります。これらのサインを見逃さず、早期に適切な医療を受けることが重要です。

見逃さないで!くも膜下出血の代表的な警告サイン

1. 警告頭痛(Sentinel Headache)

「今まで経験したことのないような激しい頭痛」は、くも膜下出血の典型的な症状として広く知られていますが、その前に、数時間から数週間続く、比較的軽い頭痛を感じる場合があります。これを「警告頭痛」と呼びます。

警告頭痛の特徴は、片頭痛に似たズキズキとした痛みであることが多い点です。しかし、片頭痛と異なり、吐き気や嘔吐を伴わない場合もあります。

警告頭痛の原因は、動脈瘤からの微量な出血や、動脈瘤の膨らみによる周囲組織への刺激などが考えられます。

2. その他の前兆症状

警告頭痛以外にも、以下のような症状が現れることがあります。

  • 首の痛みや stiffness
  • 吐き気、嘔吐
  • 光過敏(まぶしさ)
  • 視野の異常(物が二重に見える、視野が欠けるなど)
  • 手足のしびれや麻痺

これらの症状は、必ずしもくも膜下出血だけに特有のものではありません。しかし、これらの症状が突然現れたり、今まで経験したことのないような強い症状が出た場合は、注意が必要です。

警告を見逃さないために:早めの医療機関受診を

くも膜下出血は、迅速な診断と治療が不可欠な病気です。もし、上記のような症状を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

特に、「今まで経験したことのないような激しい頭痛」を感じた場合は、一刻を争う事態である可能性があります。ためらわずに救急車を呼ぶか、周りの人に助けを求めてください。

くも膜下出血のリスク因子

くも膜下出血は誰にでも起こりうる病気ですが、以下のようなくも膜下出血のリスク因子を持つ人は、特に注意が必要です。

  • 高血圧
  • 喫煙
  • 家族にくも膜下出血になった人がいる
  • 脳動脈瘤、脳動静脈奇形などの脳血管疾患の既往

これらのリスク因子に心当たりのある人は、定期的な健康診断を受ける、生活習慣を改善するなど、予防に努めることが大切です。

くも膜下出血は恐ろしい病気ですが、早期発見・治療によって救命できる可能性が高まります。体のサインを見逃さず、適切な行動をとるように心がけましょう。