くも膜下出血かどうか調べるには?

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くも膜下出血の疑いがある場合は、まずCTスキャンを実施し、出血の有無を確認します。 その後、脳血管撮影で出血の原因を特定します。 最近はCTやMRIでも脳血管の状態を調べられるため、迅速な診断と適切な治療方針決定につながります。
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くも膜下出血の診断

くも膜下出血は命に関わる脳出血の一種です。脳を覆うくも膜の下で出血が起こり、頭痛、首のこり、嘔気などの症状が現れます。くも膜下出血の早期診断と治療が不可欠であるため、これらの症状を経験した場合は、すぐに医療機関を受診してください。

診断手順

くも膜下出血の診断には、以下のような手順が行われます。

1. 病歴と身体診察:

医師は、症状について質問し、身体診察を行います。首のこりや脳神経麻痺などの徴候を調べます。

2. CTスキャン:

CTスキャンは、脳の断面画像を撮影する検査です。くも膜下出血では、CTスキャンで血腫(血液の塊)が確認されます。

3. 脳血管撮影:

脳血管撮影は、脳の血管に造影剤を注入してX線撮影を行い、血管の異常や破裂を調べる検査です。くも膜下出血の場合、脳血管撮影で破裂した血管を特定できます。

最新の技術

近年、CTやMRIでも脳血管の状態を調べられるようになりました。これにより、より迅速な診断と適切な治療方針の決定が可能になりました。

CTアンギオグラフィー(CTA):

CTAは、CTスキャンの一種で、脳血管に造影剤を注入して撮影します。脳血管の状態を非侵襲的に評価できます。

磁気共鳴血管造影(MRA):

MRAは、MRIの一種で、磁場とラジオ波を使用して脳血管を画像化します。CTAと同様に、非侵襲的に脳血管の状態を調べることができます。

その他の考慮事項

  • 腰椎穿刺:くも膜下出血を疑う場合、腰椎穿刺で脳脊髄液を採取し、出血の有無を確認します。
  • 電気生理学的検査:脳波や誘発反応検査を使用して、脳の電気活動を検査し、くも膜下出血による脳損傷の程度を評価します。

結論

くも膜下出血の診断は、迅速かつ正確に行うことが重要です。CTスキャン、脳血管撮影、および最新の技術を使用することにより、医師はくも膜下出血を正確に診断し、適切な治療方針を決定できます。症状に心当たりがある場合は、ためらわずに医療機関を受診してください。早期診断と治療により、予後が大きく改善します。