ガソリンスタンドで給油を間違えたらどうすればいいですか？

ガソリンスタンドでの給油間違い：慌てず、安全な対処法を

ガソリンスタンドでの給油は、日常的な行為でありながら、時にうっかりミスが発生しやすい場面でもあります。「レギュラー」を入れるべきところに「ハイオク」を入れてしまったり、またはその逆、ディーゼル車にガソリンを入れてしまう、といったケースです。このような給油間違いに気づいた時、どうすれば被害を最小限に抑え、安全に対処できるのでしょうか？

1. 給油直後、または給油中に間違いに気づいた場合：

• 絶対にエンジンをかけない！ これが最も重要です。エンジンをかけると、誤った燃料が燃料系統全体に循環し、深刻な故障の原因となります。
• 落ち着いてガソリンスタンドのスタッフに事情を説明してください。 彼らは日頃から様々なトラブルに対応しているので、適切なアドバイスや対処法を知っています。まずは状況を伝え、指示を仰ぎましょう。
• クレジットカードの控えやレシートを保管しておきましょう。 給油量を把握し、後々の手続きに役立ちます。

2. 給油後に走り出して、間違いに気づいた場合：

• 安全な場所に停車してください。 できる限り交通量の少ない場所を選び、ハザードランプを点灯させましょう。
• エンジンを停止し、二度とエンジンをかけないでください。 誤った燃料が循環している可能性があるため、エンジンをかけることは危険です。
• ロードサービス（JAFなど）に連絡してください。 彼らは専門的な知識と機材を持っており、レッカー移動や燃料抜き取り作業など、適切な対応をしてくれます。
• 加入している自動車保険会社にも連絡してください。 保険内容によっては、ロードサービスや修理費用が補償される場合があります。

3. 車種別の注意点：

• 軽油指定車（ディーゼル車）にガソリンを入れてしまった場合： これは特に深刻な問題です。ディーゼルエンジンはガソリンに対応していないため、最悪の場合、エンジンが完全に故障する可能性があります。必ず専門業者に依頼して、燃料タンクの洗浄と燃料系統の点検を行ってください。
• ガソリン車に軽油を入れてしまった場合： エンジンがスムーズに作動しなくなる、排気ガスが異常になる、などの症状が現れることがあります。こちらも燃料タンクの洗浄と燃料系統の点検が必要です。
• レンタカーの場合： レンタカー会社に速やかに連絡し、指示を仰いでください。契約内容によっては、修理費用の一部を負担する必要がある場合があります。

4. 給油間違いを防ぐために：

• 給油前に必ず油種を確認する。 給油口の表示だけでなく、車種によって推奨される油種が異なる場合もありますので、取扱説明書を確認しましょう。
• セルフサービスの場合、落ち着いて操作する。 急いでいる時や疲れている時は特に注意が必要です。
• 不安な場合は、ガソリンスタンドのスタッフに手伝ってもらう。 無理に自分で操作せず、遠慮なく尋ねましょう。

給油間違いは誰にでも起こりうるミスですが、適切な対処をすることで被害を最小限に抑えることができます。慌てず、冷静に行動し、専門家の指示に従うことが重要です。日頃から油種を確認する習慣をつけ、安全な給油を心がけましょう。