器を持って食べるのは日本だけ?
料理を手で食べるという習慣は、日本に限定されません。世界各地の多くの文化では、以下の例に見られるように、手で食事をする伝統があります。
インド
インドでは、カレーや米などの多くの料理を手を使って食べます。右手で一口サイズの小さなボール状に食べ物をまとめ、それを口に運びます。インドでは、左手は不潔とみなされているため、右手のみを使用するのが一般的です。
エチオピア
エチオピアでは、インジェラと呼ばれるスポンジ状のフラットブレッドを使って、手で煮込み料理を食べます。インジェラは、大きな円盤状に成形され、手でちぎって、煮込み料理につけて食べます。
エリトリア
エチオピアと同様に、エリトリアでも手で食事をする習慣があります。インジェラを使って煮込み料理を食べ、また、サワーブレッドで作られたキットチャと呼ばれるパンも手で食べます。
ソマリア
ソマリアでは、手で米や肉料理を食べます。米は手で丸めて一口サイズにし、肉は骨から手でちぎって食べます。
イエメン
イエメンでは、手で米やパンと一緒に煮込み料理を食べます。右手を使って一口サイズのボール状に食べ物をまとめ、それを口に運びます。
上記の国々以外にも、手で食事をする文化を持つ国は他にもあります。
タンザニア
タンザニアでは、ウガリと呼ばれるとうもろこし粉のポレンタを手で食べて、煮込み料理やスープにつけます。
ケニア
ケニアでは、ウガリを手で食べ、また、マアンデと呼ばれる豆の煮込み料理も手で食べます。
ナイジェリア
ナイジェリアでは、フフと呼ばれるヤム芋やキャッサバの団子を手で丸めて、スープや煮込み料理につけます。
ガーナ
ガーナでは、フフを手で丸めて、スープやシチューにつけます。
インドネシア
インドネシアでは、ナシカンパーと呼ばれるご飯料理を手で丸めて、さまざまなおかずと一緒に食べます。
フィリピン
フィリピンでは、アドボと呼ばれる鶏肉や豚肉の煮込み料理を手で食べることがあります。
タイ
タイでは、カオニャオと呼ばれるもち米を手で丸めて、さまざまなおかずと一緒に食べます。
ラオス
ラオスでは、カオニャオを手で丸めて、ラープと呼ばれる肉とハーブのサラダと一緒に食べます。
このように、世界各地の多くの文化で、手で食事をする習慣があり、それは単に日本に限ったことではありません。これらの文化では、手で食べることは、共有、親密さ、伝統とのつながりの感覚を表現する豊かな社会的慣習となっています。
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