如何知道自己血糖高？

血糖値が高いことを知るには、明確な症状が現れる場合と、そうでない場合があり、その違いを理解することが重要です。 多くの場合、高血糖は初期段階では自覚症状が乏しいため、定期的な検査が不可欠です。しかし、症状が現れた場合は、それらを注意深く観察し、医療機関への受診を検討する必要があります。

「三多一少」と呼ばれる、多食、多飲、多尿、体重減少は、高血糖の代表的な症状です。しかし、これらの症状は他の疾患でも見られるため、高血糖と断定するには注意が必要です。

多食（たくさん食べる）： 空腹感が強く、いつもお腹が空いていると感じます。食事の後でもすぐに空腹感が戻ってくる場合もあります。これは、血糖値が高いため、ブドウ糖が細胞に取り込まれにくく、エネルギー不足を感じているためです。しかし、実際には十分なカロリーを摂取しているにも関わらず体重が減少することがあります。

多飲（たくさん水を飲む）： 尿の排出量が増えるため、体内の水分が不足し、強い喉の渇きを感じます。常に水を飲んでいるにもかかわらず、喉の渇きが解消されない場合、高血糖の可能性があります。

多尿（たくさん尿を出す）： 血糖値が高いと、腎臓が余剰のブドウ糖を尿中に排泄しようとします。そのため、尿の量が増え、トイレの回数が増加します。夜間に何度もトイレに起きる頻尿も、高血糖のサインとなる可能性があります。

体重減少： 多食にも関わらず体重が減るというのは、体内でブドウ糖がうまく利用されていないため、エネルギー源として体脂肪や筋肉が分解されていることを示唆しています。

これら「三多一少」に加えて、以下の症状も高血糖の兆候として現れることがあります。

• 疲労感、倦怠感： 身体がだるく、疲れやすい状態が続く場合。これは、ブドウ糖が細胞に取り込まれず、エネルギーが不足しているためです。
• 視力のかすみ： 血糖値が高い状態が続くと、目のレンズに影響を与え、視力のかすみを引き起こす可能性があります。
• 口渇感： 常に口が渇いている状態。多飲と関連しますが、口の中に粘り気を感じることもあります。
• 皮膚の乾燥、かゆみ： 脱水症状が原因で皮膚が乾燥し、かゆみを感じることもあります。
• 治りにくい傷や感染症： 高血糖は免疫機能を低下させるため、傷の治りが遅くなったり、感染症にかかりやすくなったりします。
• 嘔吐や吐き気、腹痛： 高血糖が重症化すると、消化器系の症状が現れることもあります。これは、血糖値が急激に上昇することで引き起こされる場合があります。
• 神経障害： 手足のしびれや痛みなど、末梢神経に障害が起こる場合があります。
• 脱水症状： 多尿による水分不足により、めまい、頭痛、意識障害などを引き起こすことがあります。

これらの症状が現れたら、自己判断せず、速やかに医療機関を受診し、血糖値を測定することが重要です。 血糖値の測定は、血液検査によって行われます。空腹時血糖値、随時血糖値、HbA1c(ヘモグロビンA1c)などが測定されます。特にHbA1cは、過去1～2ヶ月間の平均血糖値を示す指標として有用です。

高血糖は放置すると、糖尿病などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。早期発見・早期治療が重要です。 日頃から健康的な生活習慣を心がけ、定期的な健康診断を受けることで、高血糖のリスクを低減しましょう。