年の途中で扶養に入る場合、収入が130万円を超えるとどうなる？

年の途中で扶養に入る場合、収入が130万円を超えるとどうなる？ – 知っておくべきポイントと対策

年の途中で配偶者の扶養に入り、その後、収入が130万円を超えそうになったら、どうすれば良いのでしょうか？多くの方が不安になるこの問題について、具体的に何が起こるのか、どのような対策を取るべきかを解説します。

扶養から外れることのインパクト:

まず、年収130万円は、社会保険における扶養の基準となる重要なラインです。年の途中でこのラインを超えてしまうと、配偶者の健康保険や厚生年金といった社会保険の扶養から外れることになります。これは、自分で国民健康保険と国民年金に加入し、保険料を支払う義務が生じることを意味します。

いつから扶養から外れるのか？:

重要なのは、年間収入が130万円を超えた「時点」ではなく、「今後1年間の収入見込みが130万円を超える」と判断された時点から扶養から外れるという点です。例えば、7月に扶養に入り、10月になってから大幅な昇給があり、今後の収入見込みが130万円を超えると判断された場合、10月から扶養から外れることになります。

具体的な手続きの流れ:

1. 速やかに状況を把握・予測: まずは、今後の収入見込みを正確に把握することが重要です。昇給やボーナス、副業収入などを考慮し、年間収入が130万円を超えるかどうかを予測しましょう。
2. 配偶者の勤務先（社会保険担当）への相談: 状況が判明したら、速やかに配偶者の勤務先の社会保険担当に相談しましょう。今後の手続きについてアドバイスを受けることができます。
3. 国民健康保険・国民年金への加入手続き: 扶養から外れることになった場合、原則として、お住まいの市区町村役場で国民健康保険と国民年金への加入手続きを行う必要があります。必要な書類や手続き方法は、各市区町村によって異なるため、事前に確認しておくことをお勧めします。

130万円を超えても扶養の範囲内？ – 例外と注意点:

年収130万円という基準は、あくまで一般的な目安です。収入の内訳や、加入している保険の種類、年齢などによって、判断が異なる場合があります。

• 収入の種類: 収入には、給与だけでなく、雇用保険の失業給付金や傷病手当金なども含まれる場合があります。
• 60歳以上または障害者の場合: 年収の基準が異なる場合があります。
• 勤務時間: パートやアルバイトの場合、勤務時間が週20時間未満であれば、扶養の範囲内となるケースもあります。

重要なのは、自己判断せずに、必ず専門機関に相談することです。 状況によっては、扶養から外れることで、かえって家計の負担が増えてしまうこともあります。

まとめ:

年の途中で扶養に入り、その後、収入が130万円を超える可能性がある場合は、早めの段階で状況を把握し、専門機関に相談することが重要です。適切な手続きを行い、将来の生活設計に影響が出ないように、しっかりと対策を講じましょう。

相談先:

• 配偶者の勤務先の社会保険担当
• お住まいの市区町村役場（国民健康保険・国民年金担当）
• 年金事務所
• 社会保険労務士

免責事項: この記事は一般的な情報提供を目的としており、具体的な状況に対する法的助言ではありません。個別のケースについては、必ず専門家にご相談ください。