緊急通報を押してしまったらどうすればいいですか？

緊急通報、特に110番を誤って押してしまった場合、誰でもパニックになる可能性があります。しかし、最も重要なことは落ち着いて適切な対応をとることです。ここでは、誤って110番通報をしてしまった場合の具体的な対処法と、その背景にある理由を詳しく解説します。

1. 絶対に電話を切らない

これが最も重要です。誤発信に気づいて慌てて電話を切ってしまうと、警察は「事件や事故に遭い、声を出せない状況なのではないか」と判断し、あなたの場所を特定しようとします。最悪の場合、警察官が自宅に駆けつけることになり、時間と労力を無駄にしてしまう可能性があります。

2. 落ち着いて「間違い電話です」と伝える

電話がつながったら、落ち着いて、はっきりと「間違えて110番にかけてしまいました」と伝えましょう。焦らず、正確に状況を伝えることが重要です。「誤発信」「間違い電話」「押し間違えた」など、相手に誤解を与えない言葉を選びましょう。

3. 警察からの質問に正直に答える

警察官は、本当に間違い電話なのかどうかを確認するために、いくつか質問をしてきます。例えば、「どのような状況で電話をかけたのか」「本当に事件や事故に巻き込まれていないか」などを尋ねられることがあります。これらの質問には正直に、そして丁寧に答えましょう。

4. 通報の取り消しを確認する

警察官に間違い電話であることを伝え、状況を理解してもらえたら、最後に「これで通報は取り消しになりますか？」と確認しましょう。警察官が「はい、大丈夫です」と答えたら、そこで初めて電話を切ることができます。

なぜこのような対応が必要なのか

110番は、緊急性の高い事件や事故に対応するための専用回線です。誤報やいたずら電話によって回線がふさがってしまうと、本当に助けを必要としている人が電話をかけられなくなる可能性があります。

警察は、110番にかかってきた電話はすべて真剣に対応しなければなりません。間違い電話であったとしても、背後に事件や事故が隠されている可能性を考慮する必要があるからです。

したがって、誤って110番通報をしてしまった場合は、上記の対応をとることで、警察の負担を減らし、本当に助けを必要としている人たちへのリソースを確保することに貢献できるのです。

誤発信を防ぐためにできること

• スマートフォンの緊急通報機能の設定を確認し、誤って起動しないように設定を変更する。
• 子供にスマートフォンを触らせる際は、緊急通報機能について十分に説明する。
• 緊急通報機能の場所を把握し、不用意に触れないように注意する。

これらの対策を講じることで、誤発信のリスクを減らすことができます。万が一、誤って110番通報をしてしまった場合は、この記事で説明した手順に従って、落ち着いて対応してください。