ディーゼル車に入れる液体は何ですか？

ディーゼル車における液体の種類

ディーゼル車は、ガソリン車とは異なる種類の液体を必要とします。主なものには次の2つがあります。

1. 軽油

軽油は、ディーゼル車で燃料として使用される精製された石油製品です。ガソリンよりも粘度が高く、エネルギー密度が高いのが特徴です。ディーゼルエンジンの圧縮点火方式に対応するように設計されており、ディーゼルの特性である高いトルクと燃費を実現します。

2. アドブルー

アドブルーは、ディーゼル車に排出される有害な窒素酸化物(NOx)を低減するために使用される尿素水の溶液です。無色透明の液体で、常温で保存できます。

アドブルーの機能

アドブルーは、ディーゼル排気ガス中に含まれる有害なNOxを軽減するために不可欠です。排気ガスが触媒コンバーターであるディーゼル酸化触媒(DOC)を通過すると、NOxは一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)に変化します。

次に、 排気ガスは選択的触媒還元(SCR)システムに入ります。SCRシステムでは、アドブルーが排気ガスに噴射され、残りのNOxをアンモニア(NH3)と反応させて無害な窒素ガス(N2)と水(H2O)に変換します。

アドブルーの使用方法

アドブルーは、専用タンクに補充する必要があります。一般的に、燃料タンクとは別の場所にあり、給油口が青いキャップで識別されています。アドブルーの補充間隔は車種によって異なりますが、通常、数千キロメートルごとです。

アドブルーの補充方法

アドブルーを補充するには、以下の手順に従います。

1. 給油口の青いキャップをはずします。
2. 専用のアドブルー給油ノズルを挿入します。
3. タンクが満タンになるまで注ぎます。
4. 給油ノズルを取り外し、給油口のキャップをしっかりと閉めます。

注意: アドブルーを誤って燃料タンクに入れてはいけません。これはエンジンに損傷を与える可能性があります。