味覚がおかしいのは何の病気が原因ですか?

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味覚異常は、コロナウイルス感染症だけでなく、貧血、ドライマウス、肝・腎疾患、糖尿病、甲状腺疾患、顔面神経麻痺、脳梗塞、認知症など様々な病気が原因となりえます。 風邪の後遺症や、特定の薬剤(降圧剤、糖尿病薬など)、更にはストレスも味覚障害を引き起こす可能性があります。 複数の病気が疑われる場合は、医療機関での精密検査が不可欠です。

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味覚異常を引き起こす病態

味覚異常とは、味覚の感覚が変化したり失われたりすることを指します。原因は単一ではなく、さまざまな病態が関係しています。

一般的な原因

  • コロナウイルス感染症 (COVID-19)
  • 貧血
  • ドライマウス
  • 肝・腎疾患
  • 糖尿病
  • 甲状腺疾患
  • 顔面神経麻痺
  • 脳梗塞
  • 認知症

その他の原因

  • 風邪の後遺症
  • 特定の薬剤(降圧剤、糖尿病薬など)
  • ストレス

特定の病態による味覚異常

  • 貧血:赤血球が少ないために酸素が十分に運搬されず、結果的に味覚細胞がダメージを受ける。
  • ドライマウス:唾液の分泌が低下すると、口の中に細菌が繁殖し、味蕾を覆って味覚を鈍らせる。
  • 肝・腎疾患:肝臓や腎臓が機能不全を起こすと、味覚物質を代謝する能力が低下し、味覚障害が起こる。
  • 糖尿病:高血糖状態が味蕾を損傷し、味覚異常を引き起こす。
  • 甲状腺疾患:甲状腺ホルモンの異常が味覚細胞に影響を与える。
  • 顔面神経麻痺:顔面神経を支配するウイルス感染や外傷により、味覚を伝達する神経が麻痺する。
  • 脳梗塞:脳の特定の領域が損傷を受けると、味覚を処理する機能が低下する。
  • 認知症:認知機能の低下が味覚の中枢的な処理に影響を与える。

診断と治療

味覚異常の診断は、病歴聴取、身体診察、検査によって行われます。複数の病態が疑われる場合は、医療機関での精密検査が不可欠です。

治療は原因によって異なりますが、一般的なアプローチは次のとおりです。

  • 基礎疾患の治療
  • 味覚刺激の増加
  • 亜鉛サプリメント(亜鉛欠乏の場合)
  • 味覚トレーニング(味蕾を再訓練)

味覚異常は一時的な場合もあれば、永続的な場合もあります。原因を特定し適切な治療を受けることで、味覚機能の改善や維持に役立てることができます。