髪の毛が大量に抜けたら何科を受診すればいいですか?

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急な大量の抜け毛でお悩みの場合、まずは皮膚科を受診しましょう。抜け毛の原因は多岐に渡り、栄養不足やストレス、ホルモンバランスの乱れ、自己免疫疾患、感染症、薬の副作用などが考えられます。皮膚科医は専門的な知識で原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。

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髪の毛が大量に抜けたら、どの科を受診すべき? 適切な診療科選びと、受診前に知っておきたいこと

抜け毛が大量に発生すると、誰でも不安になるものです。朝起きた時の枕、シャンプー時の排水溝、ブラッシングの際のブラシ、至る所に抜け毛が目につくようになると、「このまま髪の毛がなくなってしまうのではないか」と心配になるのも無理はありません。そんな時、どの科を受診すれば良いのか迷う方も多いでしょう。一般的には皮膚科が適切ですが、症状や状況によっては他の科も検討する必要があります。

まず最初に検討すべきは皮膚科です。

皮膚科は、髪の毛や頭皮に関する専門知識を持つ医師が在籍しています。抜け毛の原因は非常に多岐にわたり、皮膚疾患、生活習慣、ストレス、ホルモンバランス、遺伝など、様々な要因が考えられます。皮膚科医は、問診、視診、触診に加え、必要に応じて血液検査や皮膚組織検査を行い、抜け毛の原因を特定します。

皮膚科で主に診てもらえる抜け毛の原因:

  • AGA(男性型脱毛症)/ FAGA(女性男性型脱毛症): 最も一般的な原因の一つで、男性ホルモンの影響による脱毛です。
  • 円形脱毛症: 自己免疫疾患が原因と考えられており、突然円形に髪の毛が抜け落ちます。
  • 脂漏性皮膚炎: 皮脂の過剰分泌によって頭皮が炎症を起こし、抜け毛を引き起こします。
  • 粃糠性脱毛症: 頭皮のフケが異常に増え、毛穴を詰まらせて抜け毛を引き起こします。
  • 接触性皮膚炎: シャンプーやヘアカラー剤などによる刺激で頭皮が炎症を起こし、抜け毛を引き起こします。
  • 真菌感染症(水虫など): 頭皮に真菌が感染し、炎症を起こして抜け毛を引き起こします。

しかし、抜け毛の原因によっては、皮膚科以外の科を受診する必要がある場合もあります。

  • 内科: 貧血、甲状腺機能異常、膠原病などの全身疾患が原因で抜け毛が起こることがあります。血液検査などで全身の状態を調べ、必要に応じて専門医を紹介してもらえます。
  • 婦人科: 女性の場合、更年期障害や出産後のホルモンバランスの乱れが抜け毛の原因となることがあります。
  • 精神科・心療内科: ストレスや精神的な負担が原因で抜け毛が起こることがあります。

受診前に準備しておくと良いこと:

  • 抜け毛の状態を記録する: いつから抜け始めたのか、抜け毛の量、抜け毛の形状(毛根がついているかなど)、抜け毛のパターン(特定の部位だけか、全体的にか)などを記録しておくと、医師に症状を伝えやすくなります。
  • 服用している薬をリストアップする: 服用している薬(市販薬を含む)の名前と量を医師に伝えましょう。
  • 生活習慣を振り返る: 食事内容、睡眠時間、ストレスの有無など、生活習慣を振り返り、気になる点をメモしておきましょう。
  • 家族歴を確認する: 家族に抜け毛の人がいるかどうかを確認しておきましょう。

大切なのは、自己判断せずに専門医に相談することです。

インターネットの情報や市販薬に頼るのではなく、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが、抜け毛の悩みを解決するための第一歩となります。適切な診療科を選び、しっかりと医師に相談することで、原因を特定し、効果的な治療法を見つけることができるはずです。諦めずに、専門家と共に、健康な髪を取り戻しましょう。