妊娠中に無職になったら失業給付金はもらえますか?

6 ビュー

妊娠中であっても、一定の条件を満たせば失業給付金を受給できます。失業中の収入源として、この給付金が役立つ場合があります。

コメント 0 好き

妊娠中に無職になったら失業給付金はもらえる? 知っておきたい手続きと注意点

妊娠中に突然職を失うことは、心身ともに大きな負担となります。経済的な不安も重なり、将来への見通しが立たなくなることもあるでしょう。そこで気になるのが、失業給付金(雇用保険)の受給です。妊娠中であっても、一定の条件を満たせば失業給付金を受け取ることができます。

受給資格の基本条件

まず、失業給付金を受け取るための基本的な条件を確認しましょう。以下の条件を満たしている必要があります。

  • 離職日以前2年間に、被保険者期間が12か月以上あること: これは、過去2年間に雇用保険に加入していた期間が12か月以上あることを意味します。
  • 働く意思と能力があること: 失業給付金は、働きたいという意欲と、実際に働くことができる能力がある人に支給されます。
  • 積極的に求職活動を行っていること: ハローワークへの求職申し込みや、求人への応募などを積極的に行っている必要があります。
  • 離職理由が正当な理由のある自己都合退職、または会社都合退職であること: 自己都合退職の場合は、正当な理由が必要です。

妊娠中の受給における特殊な事情と注意点

上記の基本条件に加えて、妊娠中はいくつか考慮すべき点があります。

  • 働く意思と能力について: 妊娠中は体調の変化や出産準備など、働くことが難しい場合もあります。しかし、失業給付金は「働く意思と能力」がある人に支給されるため、妊娠中であっても働く意欲があり、実際に就労可能な状態であることが重要です。もし、体調が優れず、すぐに働くことが難しい場合は、受給期間の延長を申請することができます。
  • 受給期間の延長: 妊娠・出産・育児のためにすぐに求職活動ができない場合、原則として受給期間を最大3年間延長することができます。この延長手続きは、原則として離職日の翌日から30日以内にハローワークで行う必要があります。早めに相談しておくことが重要です。
  • 出産手当金・育児休業給付金との関係: 出産手当金や育児休業給付金は、失業給付金とは別の制度です。出産手当金は、出産のために会社を休んでいる期間に健康保険から支給されるものであり、育児休業給付金は、育児休業中に雇用保険から支給されるものです。これらの給付金を受け取っている期間は、失業給付金は支給されません。

手続きの流れ

  1. ハローワークへの求職申し込み: 離職後、まずはハローワークで求職の申し込みを行います。
  2. 雇用保険受給説明会への参加: ハローワークから雇用保険受給説明会の日程が通知されます。
  3. 受給資格の決定: ハローワークで受給資格が決定されると、失業給付金を受け取ることができます。
  4. 求職活動の実施: 定期的にハローワークで求職活動状況を報告し、失業給付金の支給を受けます。

まとめ

妊娠中に職を失うことは大変な状況ですが、失業給付金は生活を支える重要な収入源となります。上記の情報を参考に、早めにハローワークに相談し、必要な手続きを進めるようにしましょう。また、体調や状況に合わせて、受給期間の延長なども検討してください。不安な場合は、ハローワークの専門家や社会保険労務士に相談することをおすすめします。