小児科は大人でも行ってもいいの?

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小児科は一般的に15歳くらいまでが対象ですが、日本小児科学会は成人するまで(20歳頃まで)の受診を推奨しています。子どもの頃から通っている場合や、専門的な知識が必要な場合は、年齢に関わらず相談してみる価値があります。

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小児科は大人でも行ってもいいの? ~ 知っておきたい年齢制限と「かかりつけ」の重要性 ~

「小児科」と聞くと、どうしても小さな子どもたちが通う場所、というイメージが強いですよね。熱を出した、咳が止まらない、予防接種…そんな時に頼りになる小児科医ですが、「もう大人だし、さすがに小児科は…」と考える方も多いのではないでしょうか。

一般的なイメージ通り、小児科は主に子どもたちを対象とした診療科です。多くの医療機関では、対象年齢を15歳くらいまでと定めていることが多いようです。しかし、実は一概に「大人になったら小児科には行けない」というわけではありません。

日本小児科学会は、成人するまで(20歳頃まで)の受診を推奨しています。これは、子どもたちの体は成長段階にあり、大人とは異なる特徴を持っているためです。小児科医は、その成長過程を踏まえた上で、適切な診断や治療を行うことができます。

では、具体的にどのような場合に大人でも小児科を受診することができるのでしょうか。

1. 子どもの頃からの「かかりつけ医」である場合

小さい頃からずっと同じ小児科医にお世話になっている場合、医師は患者さんの病歴や体質、生活習慣などを詳しく把握しています。そのため、大人になっても、体調を崩した際に相談しやすいというメリットがあります。特に、慢性的な疾患(アレルギー性疾患や喘息など)を持っている場合は、継続して同じ医師に診てもらうことで、より適切な治療を受けることができるでしょう。

2. 専門的な知識が必要な場合

小児科医は、子どもの特有の病気や成長に関する知識を豊富に持っています。例えば、子どもの頃に罹患した病気の後遺症や、先天的な疾患などが原因で体調を崩した場合、小児科医の専門的な知識が必要となることがあります。

3. 移行期医療のニーズがある場合

小児期に発症した慢性疾患や難病を持つ患者さんが、成人期を迎えるにあたって、スムーズに成人診療科へ移行できるようサポートする「移行期医療」という考え方があります。小児科医は、患者さんの状態を把握し、成人診療科の医師と連携を取りながら、適切な医療を提供します。

大切なのは「かかりつけ医」とのコミュニケーション

大人になっても小児科を受診できるかどうかは、医療機関によって異なります。まずは、かかりつけの小児科医に相談してみるのが良いでしょう。自分の症状や状況を伝え、受診の可否や、適切な医療機関を紹介してもらうなど、アドバイスを受けることができます。

「かかりつけ医」を持つことは、健康管理において非常に重要です。子どもの頃から通っている小児科医は、患者さんの成長を見守り、その過程で培ってきた信頼関係があります。大人になっても、安心して相談できる「かかりつけ医」として、小児科医を活用することを検討してみてはいかがでしょうか。

最後に

この記事は、一般的な情報提供を目的としています。具体的な症状や治療については、必ず医療機関を受診し、医師の診断を受けてください。