悪露はいつまで黄色いですか?

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産後の悪露が通常の色から黄色に変わり、長く続く場合は注意が必要です。これは子宮や膣の感染症の可能性を示唆します。 黄色いおりものに加え、かゆみ、排尿痛などがあれば、速やかに婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。放置すると症状が悪化する場合があります。
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産後の悪露は、出産後の子宮からの排出物で、最初は鮮やかな赤色をしています。数日かけて徐々に色が薄くなり、赤褐色、茶色、そして最終的には黄色っぽい白色へと変化していきます。しかし、悪露がいつまでも黄色い状態が続く場合、注意が必要です。

一般的に、産後4週目頃までは赤褐色の悪露が見られます。その後、徐々に色が薄くなり、6週目頃には黄色っぽい白色、もしくは白色になります。産後8週間でほとんどの女性は悪露が終了しますが、個人差があるため、10週間程度続く場合もあります。

しかし、産後数週間経っても鮮やかな赤色の出血が続く場合や、一度薄くなった悪露が再び赤色に戻る場合、あるいは黄色い悪露が長引く場合は、感染症の可能性があります。特に、黄色い悪露に加えて、かゆみ、外陰部の痛み、発熱、腹痛、悪臭のあるおりもの、排尿痛などの症状がある場合は、子宮内膜炎や膣炎などの感染症が疑われます。

子宮内膜炎は、子宮内膜に細菌が感染することで起こる炎症です。出産時の胎盤剥離面や会陰切開の傷口から細菌が侵入することが原因となることがあります。症状としては、発熱、下腹部痛、悪臭のある悪露などが挙げられます。

膣炎は、膣に炎症が起こる疾患です。カンジダ膣炎や細菌性膣症など、様々な原因で起こります。症状としては、かゆみ、おりものの増加、おりものの色の変化、性交痛などが挙げられます。

これらの感染症を放置すると、症状が悪化し、慢性的な炎症につながる可能性があります。また、重症化すると敗血症などの深刻な合併症を引き起こす危険性もあるため、早期の診断と治療が重要です。

黄色い悪露が続く、または他の症状を伴う場合は、自己判断せずに速やかに婦人科を受診しましょう。医師は、診察や必要な検査を行い、適切な診断と治療を行います。感染症が疑われる場合は、抗生物質の投与などの治療が行われます。

産後は、体の抵抗力が低下しているため、感染症にかかりやすくなっています。清潔を心がけ、医師の指示に従って適切なケアを行うことが大切です。具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • トイレの後、前から後ろに拭くことで、肛門からの細菌が膣に侵入するのを防ぎます。
  • 生理用ナプキンはこまめに交換し、清潔を保ちます。
  • シャワーで清潔を保ち、湯船につかるのは悪露が落ち着いてからにしましょう。
  • 十分な休息と栄養を摂り、体の抵抗力を高めます。
  • 産褥体操などで骨盤底筋を鍛え、子宮の回復を促します。

産後の体はデリケートです。少しでも気になる症状があれば、躊躇せずに医療機関を受診し、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。自己判断はせず、適切なケアと治療を受けることで、健康な状態を取り戻し、育児に専念できるようになります。