常にハイビームで走ったら違反ですか?

0 ビュー

対向車や先行車がいる状況でハイビームを使い続けると、運転者の視界を妨げ、危険を招く可能性があります。道路交通法では、このような場合に減光する義務が定められており、違反すると減点1点と反則金(普通車の場合6,000円)が科せられます。安全運転のためにも、状況に応じた適切なライトの使用を心がけましょう。

コメント 0 好き

いつもハイビーム走行は違反?安全な夜間運転のためのライト使い分け講座

「夜間はハイビームで!」教習所でそう習った記憶がある人もいるかもしれません。確かに、ハイビームは遠くまで明るく照らし出し、夜間の視界を格段に広げてくれる頼もしい存在です。しかし、常にハイビームで走行するのは、道路交通法に違反する行為であり、非常に危険です。

この記事では、ハイビームの正しい使い方、減光義務、そして安全な夜間運転のためのライト使い分けについて解説します。

ハイビームの役割とメリット

ハイビームは、ロービームよりも遠くまで明るく照らすことができるため、見通しの悪い夜道や郊外の暗い道などで、歩行者や障害物を早期に発見するのに役立ちます。特に、街灯が少なく、周囲が暗い場所では、ハイビームの使用は安全運転に大きく貢献します。

減光義務と違反

しかし、ハイビームには対向車や先行車の運転者の視界を妨げるというデメリットがあります。そのため、道路交通法第52条第2項には、以下の状況下で減光(ロービームへの切り替え)が義務付けられています。

  • 対向車とすれ違う時:対向車の運転者の視界を奪い、事故を誘発する可能性があります。
  • 先行車の直後を走行する時:先行車のバックミラーにハイビームが反射し、運転者の視界を妨げます。
  • 明るい場所を走行する時:街灯などで十分な明るさが確保されている場所では、ハイビームを使用する必要はありません。

これらの状況で減光を怠ると、道路交通法違反となり、減点1点と反則金(普通車の場合6,000円)が科せられます。

安全な夜間運転のためのライト使い分け

夜間の安全運転のためには、状況に応じて適切なライトを使用することが重要です。

  • 基本はロービーム:市街地や交通量の多い道路など、周囲に他の車両や歩行者がいる場合は、ロービームを使用します。
  • 見通しの悪い場所はハイビーム:街灯が少なく、見通しの悪い郊外の道路などでは、ハイビームを使用し、遠くまで視界を確保します。ただし、対向車や先行車がいないことを確認してから使用しましょう。
  • 対向車・先行車がいたら減光:対向車や先行車がいる場合は、速やかにロービームに切り替え、相手の視界を妨げないように配慮しましょう。

オートライト機能の活用

最近の車には、周囲の明るさを感知して自動的にライトを点灯・消灯するオートライト機能が搭載されているものがあります。この機能は、トンネルの出入り口など、明るさが急激に変化する場所で非常に便利です。また、対向車のライトを感知して自動的にハイビームとロービームを切り替える機能(ハイビームアシスト)を備えた車種もあります。これらの機能を積極的に活用することで、より安全な夜間運転が可能になります。

まとめ

ハイビームは、使い方を間違えると危険な凶器になりえます。夜間運転においては、ハイビームとロービームを適切に使い分け、他の車両や歩行者に配慮することが重要です。この記事を参考に、安全な夜間運転を心がけましょう。