自走回送の資格は?

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自走回送に必要な資格は、4tトラックの運転免許に加え、荷締め技術(ロープワーク・ラッシング)の習得が必須です。さらに、2024年2月から新たに義務化されたテールゲートリフターの資格取得も必要となります。

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自走回送の資格:運転免許だけじゃない!知っておくべき3つのポイント

自走回送、つまり、車両を運転して目的地まで運ぶ仕事は、一見すると運転免許さえあれば誰でもできると思われがちです。しかし、実際には安全かつ確実な輸送を行うために、運転免許以外にも重要な資格と技術が求められます。この記事では、自走回送に必要な資格について、詳しく解説していきます。

1.基本は運転免許:車両の種類によって必要な免許が変わる!

まず、自走回送の基本となるのは運転免許です。扱う車両の種類によって必要な免許は異なります。

  • 普通自動車: 小型乗用車や軽自動車などを回送する場合に必要です。
  • 準中型自動車: 総重量3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量2トン以上4.5トン未満の車両を回送する場合に必要です。2017年3月12日以降に普通免許を取得した方は、準中型免許が必要になる場合があります。
  • 中型自動車: 総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満の車両を回送する場合に必要です。
  • 大型自動車: 上記を超える大型車両を回送する場合に必要です。
  • 牽引免許: トレーラーなどを牽引して回送する場合に必要です。

回送する車両の種類を正確に把握し、対応する運転免許を事前に取得しておくことが重要です。ご自身の免許の種類と、回送する車両のスペックを照らし合わせて確認するようにしましょう。

2.荷締め技術:安全輸送の要!ロープワークとラッシングの習得

車両を輸送する場合、多くの場合、輸送車両に積載して固定する必要があります。そこで重要となるのが、荷締め技術です。特に、ロープワークラッシングの技術は必須と言えるでしょう。

  • ロープワーク: 様々な種類のロープの結び方を習得し、荷物を安全に固定するための技術です。荷物の形状や重量、輸送状況に応じて適切な結び方を選択し、確実に固定する必要があります。
  • ラッシング: ラッシングベルトなどの専用器具を使用し、荷物を強固に固定する技術です。ラッシングベルトの正しい使い方、締め付け強度、点検方法などを習得する必要があります。

これらの技術を習得することで、輸送中の荷崩れを防ぎ、安全な輸送を実現することができます。

3.テールゲートリフターの資格:2024年2月からの義務化に注意!

2024年2月1日より、テールゲートリフターの操作に関する安全衛生規則が改正され、テールゲートリフターの操作には特別教育の受講が義務付けられました

テールゲートリフターとは、トラックの後部に設置された昇降装置のことで、重量物を積み降ろす際に使用されます。改正された規則では、テールゲートリフターの操作に関する危険性や安全対策、操作方法などを学ぶための特別教育を受けることが義務付けられています。

自走回送の業務でテールゲートリフターを使用する可能性がある場合は、必ずこの資格を取得しておく必要があります。違反した場合は罰則が科せられる可能性もあるため、注意が必要です。

まとめ:資格取得と安全意識の向上が重要

自走回送に必要な資格は、運転免許だけではありません。荷締め技術やテールゲートリフターの資格など、安全な輸送を行うために必要な知識と技術を習得する必要があります。

これらの資格を取得し、安全意識を高く持つことで、安全かつ確実な自走回送を実現することができます。自走回送の業務に携わる方は、ぜひこの記事を参考に、必要な資格と技術を確認し、安全な輸送に努めてください。