日本一の赤字路線はどこですか?

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JRの赤字路線ランキングで、2021年度、最も赤字額が多かったのは村上~鶴岡間でした。その赤字額は49億6800万円と、他の路線を大きく引き離しています。
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JR赤字路線ランキング:日本一の赤字路線は?

日本の鉄道会社であるJRは、広大な路線網を有していますが、その中には収支が赤字となっている路線も少なくありません。2021年度のJR各社における赤字路線のランキングを調査しました。

1位:村上~鶴岡間(羽越本線)

最も赤字額が多かったのは、新潟県村上駅と山形県鶴岡駅を結ぶ羽越本線の村上~鶴岡間です。その赤字額は49億6800万円にのぼります。

この区間は人口が少なく、利用者数が少ないことが赤字の原因となっています。また、トンネルや橋梁などのインフラの維持費もかさみ、収支の悪化に拍車をかけています。

2位:三江線(全線)

島根県と広島県を結ぶ三江線は、全線が赤字です。その赤字額は28億4900万円に達します。

三江線は沿線の過疎化やモータリゼーションの影響により利用者が減少しており、そのため収支が赤字となっています。また、豪雨や落石などによる災害もたびたび発生し、復旧費用の負担も大きいと言われています。

3位:只見線(全線)

福島県と新潟県を結ぶ只見線も、全線が赤字です。その赤字額は23億4300万円に上ります。

只見線も沿線の過疎化やモータリゼーションの影響を受けており、利用者が減少しています。加えて、線路が河川沿いを走行しているため、豪雨や増水による被害を受けやすく、復旧費用が膨らんでいます。

JR赤字路線の課題

JRの赤字路線は、地方部の過疎化やモータリゼーションの進行など、さまざまな要因が重なって発生しています。これらの路線を維持していくためには、利用促進策やインフラの維持費削減などの取り組みが求められます。

現在、JR各社では赤字路線の存続に向けた取り組みが行われています。利用促進のためのイベントの開催や、運賃の値下げ、沿線地域の活性化などがその一例です。また、一部の路線ではバスや自家用車との連携を強化するなど、柔軟な運行体系が導入されています。