高齢者が入院した場合の自己負担額はいくらですか？

高齢者が入院した場合の自己負担額

高齢者が入院した場合にかかる自己負担額は、所得によって異なります。主に以下のような費用が発生します。

医療費

• 70歳以上の高齢者が入院した場合、医療費の自己負担割合は次のとおりです。

  • 所得が標準報酬月額の4分の1未満：2割
  • 所得が標準報酬月額の4分の1以上：3割

• 標準報酬月額とは、健康保険料を算出する際に用いられる収入ベースの指標です。

食事代

• 入院中は、1食あたり490円（1日3食まで）の食事代を自己負担します。

療養病床

• 療養病床に入院する場合は、医療費に加えて以下の自己負担が発生します。
  • 食材料費
  • 居住費

食材料費と居住費の自己負担額は、施設によって異なります。

その他

• 入院時に必要なパジャマや洗面用具などの費用は、自己負担となります。
• 個室を利用する場合、追加料金が発生します。

自己負担額を軽減する方法

以下の方法で自己負担額を軽減できます。

• 高額療養費制度：一定の金額以上の医療費を支払った場合、申請することで超過分が還付されます。
• 後期高齢者医療広域連合：75歳以上の後期高齢者は、居住する自治体ではなく、広域連合に健康保険料を支払います。広域連合では、自己負担割合を軽減する独自の制度を設けている場合があります。
• 医療保険の特約：医療保険によっては、入院時の自己負担額を補償する特約があります。

入院にかかる費用は、一人ひとり異なります。自分が支払う自己負担額を正確に知るためには、健康保険組合または医療機関に問い合わせることが重要です。