海外移住するとマイナンバーはどうなりますか？

海外移住するとマイナンバーはどうなる？令和6年改正で何が変わった？

海外移住を検討している方にとって、マイナンバーの扱いは気になる点の一つでしょう。令和6年5月27日の法改正により、海外転出後のマイナンバーカードの取り扱いが大きく変わりました。これまで海外転出と同時に原則として失効していたマイナンバーカードですが、今後は一定の条件を満たせば継続利用が可能になります。

改正前後の違い：海外転出でマイナンバーはどう変わる？

改正前は、海外転出届を提出するとマイナンバーカードは原則として失効していました。そのため、日本に一時帰国した際に、マイナンバーを必要とする手続き（確定申告のe-Tax利用など）を行うためには、再度マイナンバー通知カードを受け取る必要がありました。

しかし、今回の改正により、日本国籍を持つ方は、国外転出後もマイナンバーカードを継続して利用できるようになりました。これは、海外居住者であっても、マイナンバー制度の対象者であることに変わりはなく、日本国内における行政手続きの利便性を向上させるための措置と言えるでしょう。

具体的に何ができるようになるの？

継続利用が可能になったことで、海外在住者が日本に一時帰国した際、以下のメリットが考えられます。

• e-Taxでの確定申告: マイナンバーカードを利用して、自宅からオンラインで確定申告を行うことができます。
• 行政手続きのオンライン申請: 一部の行政手続きは、マイナンバーカードを利用したオンライン申請が可能です。
• 本人確認書類としての利用: 金融機関での口座開設や、携帯電話の契約など、本人確認書類として利用できます。
• マイナポータルへのアクセス: マイナポータルを通じて、自身の情報を確認したり、様々なサービスを利用することができます。

注意点：継続利用のための条件と手続き

マイナンバーカードを継続利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。

• 日本国籍を有していること: 海外に転出しても日本国籍を保持している必要があります。
• 有効期限内のマイナンバーカードであること: マイナンバーカードには有効期限があります。期限切れの場合は更新が必要です。
• 継続利用の手続き: 海外転出前に、市区町村窓口で継続利用の手続きを行う必要があります。

手続きの際には、マイナンバーカード、本人確認書類、そして転出予定日を証明する書類などが必要になる場合があります。詳細については、お住まいの市区町村の窓口に確認するようにしましょう。

2015年10月5日以降に国外転出した未取得者も取得可能に

2015年10月5日以降に国外転出した日本国籍者で、まだマイナンバーカードを取得していない方も、今回の改正により取得手続きが可能になりました。これは、過去に海外転出したためマイナンバーカードの取得を諦めていた方にとって朗報と言えるでしょう。

まとめ：海外移住後もマイナンバーを有効活用しよう

今回の法改正は、海外在住の日本国籍者にとって、マイナンバーカードの利便性を大きく向上させるものです。海外移住を検討している方は、ぜひこの機会にマイナンバーカードの継続利用を検討してみてはいかがでしょうか。詳細については、お住まいの市区町村の窓口や、デジタル庁のウェブサイトで確認することをおすすめします。

海外生活をより便利にするために、マイナンバーカードを有効活用しましょう。