セルフスタンドで入れ間違えがあった場合、責任はどちらにありますか?

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セルフ式ガソリンスタンドでは、原則として利用者の自己責任となります。店員は基本的に油種間違いに気づいた場合のみ指摘しますが、不在時や見過ごした場合は利用者が責任を負います。給油許可は店員ではなく、利用者自身が行うため、油種選択には十分な注意が必要です。

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セルフ式ガソリンスタンドでの油種間違い:責任の所在と注意点

セルフ式ガソリンスタンドの普及に伴い、油種を間違えて給油してしまうというトラブルも少なくありません。レギュラーガソリン指定の車にハイオクガソリンを入れてしまったり、その逆だったり、最悪の場合、軽油をガソリン車に入れてしまうケースも考えられます。このような時、一体誰が責任を負うのでしょうか?

原則として、セルフ式ガソリンスタンドでは、油種選択の最終的な責任は利用者自身にあります。これは、給油作業の一連の流れを振り返れば明らかです。

  1. 給油機の操作: 利用者は、タッチパネルやボタンを操作して、自分で油種を選択します。
  2. 給油許可: 油種を選択後、利用者は給油許可ボタンを押すことで、給油を開始します。
  3. 給油作業: ノズルを給油口に差し込み、給油を開始します。

このように、給油作業は、利用者が主体的に行っています。ガソリンスタンドの店員は、原則として監視カメラを通して状況を確認するのみで、積極的に油種選択に関与することはありません。そのため、油種を間違えてしまった場合、最終的な責任は、誤った油種を選択し、給油許可を出した利用者に帰属すると考えられます。

しかし、ガソリンスタンド側にも、全く責任がないわけではありません。例えば、以下のようなケースでは、ガソリンスタンド側にも一部責任が生じる可能性があります。

  • 油種表示の不備: 油種表示が分かりにくい、または誤解を招くような表示になっている場合。
  • 従業員の誤誘導: 店員が誤った油種を勧める、または誤った情報を提供するなど、利用者の誤った油種選択を誘発した場合。
  • 明らかな異常への対応不足: 給油口の形状や音などから、明らかに油種の間違いが予測されるにも関わらず、店員が注意喚起を怠った場合。

これらの場合、ガソリンスタンド側は、安全な給油環境を提供する義務を怠ったとみなされ、責任の一部を負う可能性があります。

では、油種を間違えてしまった場合、具体的にどのような対応を取るべきでしょうか?

  1. すぐに給油を停止する: 間違いに気づいたら、すぐに給油を停止してください。
  2. エンジンをかけない: 間違った油種がエンジン内部に循環するのを防ぐため、絶対にエンジンをかけないでください。
  3. ガソリンスタンドの店員に報告する: 店員に状況を説明し、指示を仰いでください。
  4. 保険会社に連絡する: 車両保険に加入している場合は、保険会社に連絡し、対応について相談してください。

油種間違いは、車の故障の原因となるだけでなく、最悪の場合、事故につながる可能性もあります。セルフ式ガソリンスタンドを利用する際は、油種をしっかりと確認し、慎重に給油作業を行うように心がけましょう。

最後に、以下の点に注意することで、油種間違いのリスクを減らすことができます。

  • 給油前に油種を確認する: 給油口の近くにある油種表示や、車の取扱説明書を確認する。
  • ノズルの色を確認する: 一般的に、油種によってノズルの色が異なっています。(レギュラー:赤、ハイオク:黄、軽油:緑など)
  • 不安な場合は、フルサービスのガソリンスタンドを利用する: フルサービスのガソリンスタンドでは、店員が油種を確認してくれるため、間違いのリスクを減らすことができます。

セルフ式ガソリンスタンドを安全に利用するために、これらの点に注意し、楽しいカーライフを送りましょう。