「おります」は尊敬語ですか？

「おります」は、尊敬語です

「おります」は、動詞「いる」の謙譲語です。つまり、相手に対してへりくだった言い回しをする際に用いる言葉です。ビジネスシーンでは、上司や顧客に対して敬意を示す表現として使用されます。

謙譲語と尊敬語の違い

日本語には、相手に対して敬意を表す言葉遣いとして、謙譲語と尊敬語があります。謙譲語は自分がへりくだって話す言葉遣いであり、尊敬語は相手を敬って話す言葉遣いです。

「おります」は、自分に対してへりくだっているため、謙譲語に分類されます。しかし、ビジネスシーンでは、相手に対して敬意を表しているため、尊敬語として扱われます。

適切な使い方

「おります」は、次のような場合に適切に使用されます。

• 上司や顧客に自分の居場所を伝えるとき
• 上司や顧客の不在を伝えるとき
• 上司や顧客に丁寧な印象を与えるとき

具体例としては、以下のようなものがあります。

• 「部長、応接室におります。」
• 「お客様、ただいま外出しておりまして、不在にしております。」
• 「大変お忙しいところ恐れ入りますが、お時間をいただけますでしょうか。」

誤った使い方

「おります」は、以下のような場合には誤った使い方になります。

• 自分以外の人の居場所を伝えるとき
• 目下の者に自分の居場所を伝えるとき
• カジュアルな場面で使うとき

これらの場合には、「いる」を使用する必要があります。

まとめ

「おります」は、謙譲語の文法形式でありながら、ビジネスシーンでは尊敬語として扱われます。上司や顧客に対して丁寧かつ敬意を表す表現として使用されます。正しい使い方を理解し、適切な場面で使用することで、ビジネスコミュニケーションを円滑に行うことができます。