入籍と結婚は一緒ですか?

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戸籍への記載である「入籍」と、法律上の夫婦関係成立を意味する「結婚」は別物です。入籍は戸籍に記載される手続きを指し、婚姻届とは異なります。結婚は婚姻届提出により成立し、法的効力が生じます。つまり、婚姻届が「結婚」の法的根拠となります。
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入籍と結婚の違い

「入籍」と「結婚」は、一見すると同じように思えるかもしれませんが、実際には異なる概念です。

入籍

「入籍」とは、夫婦関係が戸籍に記載される手続きを指します。婚姻届を提出し受理されると、夫婦の氏名、住所、続柄などが戸籍に記載されます。これは、婚姻関係の存在を公的に証明するものであり、住民票など各種公的書類に反映されます。

結婚

「結婚」とは、法律上夫婦関係が成立することを意味します。これは、婚姻届を提出し、法務局に受理されることで成立します。婚姻届の提出が「結婚」の法的根拠となり、夫婦には法律上の権利と義務が発生します。

違い

  • 法的効力:「結婚」には法的効力があり、夫婦関係の成立と権利・義務が生じます。一方で、「入籍」には法的効力はなく、単に戸籍への記載に過ぎません。
  • 成立要件:「結婚」は婚姻届の提出により成立します。一方、「入籍」は婚姻届の受理後に戸籍への記載が行われます。
  • 法的効果:「結婚」には、夫婦の同居義務、扶養義務、相続権などの法的効果が発生します。一方、「入籍」には法的効果はありません。

つまり、「結婚」が法律上の夫婦関係を確立させる行為であるのに対し、「入籍」はそれを戸籍に記載する手続きなのです。婚姻届を提出すると、「結婚」と「入籍」の両方が行われますが、法的効力は「結婚」にのみ生じます。