マイナンバーカードのICチップを読み取れないのはなぜですか？

マイナンバーカードのICチップが読み取れない？考えられる原因と対策を徹底解説

マイナンバーカード、便利なはずなのに、いざ使おうとしたらICチップが読み取れない！そんな経験、ありませんか？e-Taxの確定申告や、各種オンライン申請など、マイナンバーカードが必要な場面は増えています。スムーズな手続きのためにも、ICチップが読み取れない原因と対策をしっかりと把握しておきましょう。

インターネット上では、様々な情報が飛び交っていますが、ここでは、よくある原因だけでなく、意外な落とし穴や、自分でできる応急処置まで、より深く掘り下げて解説します。

1. よくある原因：物理的な問題

• カードの汚れ・傷: マイナンバーカードの表面、特にICチップ部分に汚れや傷があると、読み取りがうまくいきません。指紋、油分、ホコリなどは、柔らかい布で優しく拭き取ってみましょう。研磨剤入りのクリーナーは、ICチップを傷つける可能性があるので避けてください。
• カードの挿入方向・角度: ICカードリーダーに、正しい向きでカードが挿入されているか確認しましょう。多くのリーダーには、カードの向きを示すマークが付いています。また、角度がずれていると認識されない場合もあります。ゆっくりと確実に挿入してください。
• リーダーの接触不良: ICカードリーダーのケーブル接続が緩んでいたり、USBポートが故障していたりすると、正常に読み取れません。ケーブルを抜き差ししたり、別のUSBポートを試したりしてみましょう。
• ICカードリーダーの故障: 稀に、ICカードリーダー自体が故障している場合があります。別のICカードリーダーがあれば試してみるか、メーカーに問い合わせてみましょう。

2. ソフトウェア・システムの問題

• ICカードリーダーのドライバ: ICカードリーダーが正しく認識されていない場合、ドライバがインストールされていないか、古い可能性があります。メーカーのウェブサイトから最新のドライバをダウンロードしてインストールしましょう。
• マイナポータルアプリ・ソフトウェアのバージョン: マイナポータルアプリや、関連するソフトウェアのバージョンが古いと、ICチップの読み取りに不具合が生じることがあります。最新バージョンにアップデートしましょう。
• ブラウザの設定: マイナポータルを利用する際、ブラウザの設定によっては、ICチップの読み取りが制限されることがあります。JavaScriptが有効になっているか、セキュリティレベルが高すぎないかなどを確認しましょう。
• OSとの互換性: ICカードリーダーやソフトウェアが、使用しているOSに対応しているか確認しましょう。古いOSでは動作しない場合があります。

3. セキュリティ設定の問題

• PIN（暗証番号）ロック: 連続してPIN（暗証番号）を間違えると、ICチップがロックされてしまいます。ロック解除には、お住まいの市区町村の窓口で手続きが必要です。
• 照合番号Bロック: 照合番号B（券面事項入力補助用パスワード）は、氏名や住所などの情報を読み取る際に使用します。この番号がロックされている場合も、読み取りエラーが発生します。同様に、市区町村の窓口で手続きが必要です。
• セキュリティソフトの影響: セキュリティソフトが、ICチップの読み取りをブロックしている可能性があります。一時的にセキュリティソフトを停止して、再度試してみましょう。ただし、停止中はセキュリティリスクが高まるため、十分注意してください。

4. その他の原因と対策

• 電磁波の影響: スマートフォンや電子機器など、強い電磁波を発するものの近くでICカードリーダーを使用すると、読み取りが不安定になることがあります。できるだけ離れた場所で使用しましょう。
• カードのICチップの破損: 非常に稀ですが、ICチップ自体が破損している可能性もあります。カードに目に見える損傷がないか確認し、破損している場合は、お住まいの市区町村の窓口で再発行の手続きを行いましょう。
• 地域情報連携APIの不具合: 一部の地域情報連携APIを利用する際、システム側の不具合でICチップが読み取れない場合があります。この場合は、システムが復旧するまで待つしかありません。

もしもの時のために：緊急連絡先

上記の方法を試しても解決しない場合は、お住まいの市区町村の窓口に相談するか、マイナンバー総合フリーダイヤル（0120-95-0178）に問い合わせてみましょう。

マイナンバーカードのICチップが読み取れない問題は、様々な原因が考えられます。上記を参考に、一つずつ原因を特定し、適切な対策を講じて、スムーズな手続きを実現しましょう。