技適と日本電波法認証の違いは何ですか？

技適と日本電波法認証の違い

概要

技適（技術基準適合証明）と日本電波法認証は、どちらも日本国内で利用する無線機器が電波法の技術基準に適合していることを証明する制度です。ただし、両制度にはそれぞれ異なる役割と適用範囲があります。

技適

技適は、完成品一台ごとの電波法適合性を個別に審査する制度です。各製品に固有の証明番号が付与され、その製品が技術基準を満たしていることが証明されます。技適マークは、機器本体や梱包に表示されます。

日本電波法認証

一方、日本電波法認証は、無線設備の設計・製造工程における品質管理システム自体が電波法の技術基準を満たしているかを審査し、適合性を保証する制度です。認証が行われると、認定された品質管理システムに基づいて製造されたすべての製品が、技術基準に適合しているとみなされます。

適合性の確認方法

技適と日本電波法認証は、電波法遵守の観点から、異なる段階で適合性を確認する仕組みです。

• 技適： 完成品一台ごとの適合性確認
• 日本電波法認証： 品質管理システムの適合性確認

適用範囲

技適は、50MHz以上の周波数帯を使用するすべての無線機器に適用されます。これには、スマートフォン、Wi-Fiルーター、Bluetooth機器などが含まれます。

一方、日本電波法認証は、特定の周波数帯を使用する無線機器にのみ適用されます。これには、携帯電話、放送用機器、医療用機器などが含まれます。

違いのまとめ

結論

技適と日本電波法認証は、電波法の技術基準に適合していることを証明する異なる制度です。技適は完成品の適合性を個別に確認し、日本電波法認証は品質管理システム自体が適合していることを確認します。両制度は、日本国内で安全かつ合法的に無線機器を使用するための重要な役割を果たしています。