税関で20万円以上の買い物をしたらいくら課税されますか？

20万円超えの海外ショッピング！税関での課税額を徹底解説

海外旅行のお土産選びも、楽しみの一つですよね。しかし、せっかくの楽しいショッピングも、税関での課税額が分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。特に、20万円を超える高額な買い物をした場合は、一体いくら課税されるのか、事前にしっかり理解しておきたいものです。

この記事では、税関で20万円以上の買い物をした場合の課税額について、分かりやすく解説します。よくある誤解や注意点も踏まえ、安心して海外ショッピングを楽しめるよう、詳細に説明していきます。

まず、重要なのは「20万円」という数字が、税関における免税枠ではないということです。日本の税関では、持ち込み品に関する免税枠は、個人輸入の場合、1回あたり1万円以下です。 これは、1品目あたりではなく、持ち込む全ての商品の合計金額が1万円以下の場合に適用されます。従って、20万円を超える買い物は、ほぼ確実に課税対象となります。

では、20万円を超える買い物の場合、一体いくら課税されるのでしょうか？ 単純に「20万円以上は全て課税される」とは限りません。課税される金額は、購入した商品の価格の総額に、関税と消費税が加算された額となります。

具体例を見てみましょう。

• 例1：25万円のバッグを購入した場合

この場合、25万円が課税対象となります。関税率は商品の種類によって異なりますが、例えばバッグが10％の関税率だとすると、関税額は25万円 × 10％ = 2万5千円となります。さらに、消費税（現在10％）が、（25万円＋2万5千円）× 10％ = 2万7千5百円加算されます。合計すると、25万円＋2万5千円＋2万7千5百円＝30万2千5百円の支払いが発生することになります。

• 例2：1万円以下の商品を複数購入し、合計金額が25万円になった場合

たとえ1品目あたりの金額が1万円以下であっても、持ち込む商品の合計金額が1万円を超える場合は、超過分の金額が課税対象となります。つまり、この場合も25万円が課税対象となり、例1と同様の計算で課税額が決定されます。

ただし、例外もあります。 例えば、海外で一時的に使用した後に持ち帰る物品（一時輸入物品）や、贈答品、個人的な使用に供する物品など、課税対象とならない、もしくは税率が異なる場合があります。これらのケースは、税関の判断に委ねられます。

税関申告書は正確に記入しましょう。 申告漏れや不正確な記入は、罰金などのペナルティにつながる可能性があります。購入品を全て正確に申告し、税関職員の指示に従うことが大切です。

まとめ

20万円以上の買い物をした場合は、原則として全額が課税対象となります。関税と消費税が加算されるため、実際にかかる費用は購入価格よりも高くなります。旅行前に、商品の種類ごとの関税率を調べておくことや、税関のホームページで情報を確認しておくことで、スムーズな帰国を実現できます。 高額な買い物を予定されている方は、事前の情報収集を怠らず、安心して海外ショッピングを楽しんでください。

免税に関する詳しい情報は、国税庁のホームページや税関のウェブサイトで確認することをお勧めします。 最新の税率や免税制度は変更される可能性があるため、常に最新の情報を確認することが重要です。