会社が源泉徴収をしていない場合、どうすればいいですか?

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源泉徴収票が発行されない場合、まずは会社に再発行を依頼します。それでも発行されない場合は、税務署に「源泉徴収票不交付の届出書」を提出することで対応できます。この届出書を提出することで、税務署が会社に源泉徴収票の発行を促す可能性があります。

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源泉徴収されていない!どうすればいい? 困った時の対処法を徹底解説

給与から所得税が天引きされる「源泉徴収」。本来であれば会社が責任を持って行うべきものですが、もし会社が源泉徴収をしていなかったらどうすれば良いのでしょうか? 給与明細を確認しても控除されていなかったり、年末調整の時期になっても源泉徴収票が発行されなかったり… そんな不安な状況に陥った時の対処法を、段階的に詳しく解説します。

1. まずは会社に確認:事実関係の把握と再発行依頼

源泉徴収されていないと気づいたら、まずは落ち着いて会社に確認しましょう。担当部署(人事部や経理部など)に連絡し、以下の点を明確にすることが重要です。

  • 本当に源泉徴収されていないのか?: 給与明細の見方が間違っている可能性や、システム上のエラーで一時的に表示されていないだけという可能性も考えられます。まずは事実関係を正確に把握しましょう。
  • 源泉徴収されていない理由: もし本当に源泉徴収されていなかった場合、その理由を明確に尋ねましょう。会社の財政状況が悪化している、担当者のミス、あるいは単なる手続きの遅れなど、様々な理由が考えられます。理由によっては、深刻な問題に発展する可能性もあるため、しっかりと確認することが重要です。
  • 源泉徴収票の発行: 源泉徴収されていない期間があれば、その分の源泉徴収票を発行してもらうように依頼しましょう。年末調整や確定申告に必要な書類なので、必ず入手する必要があります。

2. 会社が対応しない場合:税務署への相談

会社に確認しても納得のいく回答が得られなかったり、源泉徴収票が発行されなかったりする場合は、税務署に相談しましょう。管轄の税務署に連絡し、状況を説明することで適切なアドバイスを受けることができます。

具体的には、以下の内容を伝えましょう。

  • 会社名と所在地
  • 自分の氏名と住所
  • 源泉徴収されていない期間
  • 会社に確認した内容と回答
  • 源泉徴収票が発行されていない場合はその旨

税務署は状況に応じて会社に連絡を取り、源泉徴収の実施や源泉徴収票の発行を促すなどの対応をしてくれる可能性があります。また、「源泉徴収票不交付の届出書」を提出することも有効な手段です。

3. 確定申告への備え:自身で納税額を計算

源泉徴収されていない場合、所得税は自分で納付する必要があります。確定申告の時期までに、源泉徴収されていなかった分の所得税額を計算し、準備しておきましょう。計算方法がわからない場合は、税務署や税理士に相談することをおすすめします。

4. 会社の状況に注意:深刻な問題の可能性も

会社が源泉徴収を行わない背景には、深刻な経営状況の悪化が隠されている可能性もあります。給与の遅配や未払いなどが発生している場合は、会社の状況を慎重に見極め、必要に応じて転職なども検討する必要があるかもしれません。労働基準監督署への相談も有効な手段です。

源泉徴収されていないことに気づいたら、まずは落ち着いて行動することが大切です。上記のステップを踏むことで、問題を解決し、適切な納税を行うことができるでしょう。不明な点があれば、税務署や専門家に相談することを強くおすすめします。放置しておくと、後々大きな問題に発展する可能性もあるため、早めの対応を心がけましょう。