「させてもらう」は二重敬語ですか?

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「させていただく」は謙譲語であり、「拝見」のような別の謙譲語と組み合わせると、二重敬語となる場合があります。二重敬語は過剰な敬意表現となるため、状況によっては不自然に聞こえる可能性があります。適切な敬語表現を選ぶことが重要です。

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「させてもらう」は二重敬語か

日本語において、敬語表現は適切な場面で正しく使用する必要があります。しかし、敬語を過剰に使用すると二重敬語となり、不自然な印象を与えてしまいます。この観点から、「させてもらう」という表現が二重敬語にあたるかどうかを考察します。

「させる」は謙譲語であり、自分や自分の行為をへりくだって表現します。「させてもらう」はさらに「てもらう」という許可を意味する言葉が加わった複合語です。そのため、一見すると過剰な敬意表現のように思えます。

しかし、「させてもらう」という表現には、「お~させていただく」というように、より丁重な謙譲語の代わりとして使われる場合があることに注意が必要です。例えば、「こちらをご覧ください」を「こちらをご覧させていただければ幸いです」というように言い換えることができます。

この場合、「させて」は許可を意味するのではなく、「~させていただいて」の代わりに「~させて」という謙譲表現を使用する言い回しに過ぎません。したがって、二重敬語にはあたりません。

ただし、謙譲語が別の謙譲語と重なる場合には二重敬語となります。例えば、「こちらを拝見させていただきます」という表現は、「拝見」という謙譲語にさらに「させていただく」という謙譲語を加えており、二重敬語です。

したがって、「させてもらう」は文脈によっては二重敬語に当たらない場合がありますが、謙譲語と組み合わせると二重敬語となる可能性があります。適切な敬語表現を使用することで、自然な日本語表現を心がけましょう。