テーブルの上座はどちらですか？

テーブルの上座はどこ？知っておきたい席次の基本と応用

「上座」という言葉、あなたは普段どれくらい意識しているでしょうか？冠婚葬祭やビジネスシーン、親族の集まりなど、きちんとした席次が求められる場面は意外と多いものです。特にテーブルを囲んでの食事会では、上座・下座を理解しているかどうかで、相手への敬意や自分の立場を示すことにも繋がります。

基本的な考え方として、テーブルの上座は一般的に「出入り口から最も遠い席」とされています。これは、昔の武士の時代に、敵が侵入してくる方向から最も遠い席に身分の高い人を座らせて守った、という説が有力です。つまり、最も安全で落ち着ける場所を上座としています。

しかし、テーブルの形状や部屋の状況によっては、判断に迷うこともありますよね。いくつか具体的なケースを見ていきましょう。

1. 丸テーブルの場合:

丸テーブルの場合も、基本は変わりません。出入り口から最も遠い席が上座となります。ただし、景色が良い窓がある場合は、その窓を背にする席が上座とされることもあります。また、格式の高い料亭などでは、床の間がある場合、床の間を正面に見る席が上座となることが多いです。

2. 長方形のテーブルの場合:

長方形のテーブルでは、出入り口から最も遠い席が上座、最も近い席が下座となります。この場合、上座に座る人から順に、役職や年齢の高い人が座っていくのが一般的です。

3. L字型のテーブルの場合:

L字型のテーブルの場合、出入り口から最も遠い席が上座となるのは変わりませんが、L字の角にあたる席の扱いが難しい場合があります。一般的には、L字の角に近い席の方が、出入り口から遠い方の席より格下とされます。

4. 個室の場合:

個室の場合、出入り口に加えて、床の間や窓からの眺めなど、部屋の中で最も良い場所が上座となることが多いです。

5. その他、注意すべき点:

• 主催者側の意向を尊重する: 上座・下座には、主催者側の意向が大きく影響します。事前に確認するか、主催者が席次を決めている場合は、それに従うのがマナーです。
• 臨機応変に対応する: 上座・下座はあくまで目安であり、状況に応じて臨機応変に対応することが大切です。例えば、高齢の方や体の不自由な方がいらっしゃる場合は、出入りしやすい席を優先するなど、相手への配慮を心がけましょう。
• 自信がない場合は人に聞く: 席次に自信がない場合は、周りの人にさりげなく聞いてみるのが一番確実です。

上座・下座は、相手への敬意を示すための大切なマナーです。この記事を参考に、自信を持って席次に対応し、よりスムーズな人間関係を築いていきましょう。また、それぞれのシチュエーションで柔軟に対応できる、大人の余裕を身につけたいですね。