体温32度は危険ですか?

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32℃以下の体温は危険な状態です。32~35℃は軽症、28~32℃は中等症、20~28℃は重症と分類され、中等症以上では死亡率が高くなります。熱中症と同様の頻度で凍死が発生しています。
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体温32度:危険な兆候

体温は、身体の健康状態を測る重要な指標です。正常な体温は通常36.5~37.5℃の範囲内にありますが、32℃未満に低下すると危険な状態になります。

体温低下の分類

体温低下の重症度は、体温によって分類されます。

  • 軽度(32~35℃):震え、筋肉の硬さ、精神錯乱などの症状が現れますが、通常は命にかかわることはありません。
  • 中等度(28~32℃):震えが停止し、意識障害、徐脈、低血圧などの深刻な症状が現れます。この体温域では死亡率が高くなります。
  • 重度(20~28℃):昏睡、瞳孔散大、心停止など、生命に危険が及ぶ症状が現れます。

体温低下の原因

体温低下は、以下の原因で発生することがあります。

  • 低体温症:極度の寒さへの曝露
  • 脱水:十分な水分を摂取しないこと
  • ショック:重傷や感染による全身性の炎症
  • 低血糖:血中の糖分が不足すること
  • 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの不足

体温低下の影響

体温が低下すると、身体の機能にさまざまな影響が出ます。

  • 臓器機能の低下:心臓、脳、その他の重要な臓器の機能が低下します。
  • 血流の低下:体温が低下すると血管が収縮し、血流が悪くなります。
  • 免疫力の低下:免疫系が弱まり、感染症に対する抵抗力が低下します。

体温低下の対処法

体温が32℃未満に低下した場合は、すぐに医療機関を受診することが不可欠です。医療機関では、体温を上昇させるために以下のような処置が行われます。

  • 保温:暖かい毛布や衣類で患者を覆います。
  • 輸液:静脈内に温かい輸液を投与します。
  • 外部からの加温:温水浴、ヒーターブランケット、またはホットパックを使用して患者を温めます。
  • 心臓マッサージや人工呼吸:必要な場合は、患者の生命を維持するために実施します。

予防策

体温低下を防ぐために、以下のような予防策を講じることが重要です。

  • 寒い環境では、十分な防寒対策を講じます。
  • 適度に水分補給を行います。
  • 健康状態に不安がある場合は、定期的に医師の診察を受けます。
  • 甲状腺機能低下症などの基礎疾患がある場合は、適切な治療を受けます。

体温低下は、特に気温が低い環境では深刻な状態です。体温が32℃未満に低下した場合は、すぐに医療機関を受診することが不可欠です。適切な治療を受ければ、多くの場合回復することができます。