海外通販 関税 いくらから？

海外通販、関税の壁はどこから？賢く買い物するための基礎知識

海外通販は、日本未発売の商品や、国内よりも安価な商品を見つけることができる魅力的な選択肢です。しかし、うっかり関税のことを忘れてしまうと、予想外の出費につながることも。今回は、海外通販における関税の仕組みと、賢く買い物するためのヒントを解説します。

関税って何？なぜかかるの？

関税とは、海外から輸入される商品に対して課せられる税金です。主に、国内産業の保護や、貿易の均衡を保つ目的で徴収されます。海外通販で購入した商品も例外ではなく、一定の条件を満たすと関税が課税されることになります。

「16,666円」の壁：個人輸入の場合

個人使用目的で海外から商品を購入する場合、合計金額が16,666円を超えると、原則として関税と消費税が課税されます。これは、商品価格だけでなく、送料や保険料なども含めた金額です。

ただし、この金額はあくまで「課税対象となる可能性がある」という目安です。為替レートは常に変動するため、購入時のレートによっては16,666円を下回っていても課税対象となる場合があります。特に円安傾向の時は注意が必要です。

関税額の計算方法：複雑な計算を理解しよう

関税額は、商品の種類や素材、原産国などによって異なります。税率は税関のウェブサイトで確認できますが、計算式は少し複雑です。

1. 課税価格の算出: 商品価格（送料、保険料含む）× 60% = 課税価格
2. 関税額の算出: 課税価格 × 関税率 = 関税額
3. 消費税額の算出: (課税価格 + 関税額) × 消費税率 = 消費税額

この計算式からもわかるように、関税は商品価格だけでなく、送料や保険料にも影響を受けます。

例外規定：注意すべき点

上記はあくまで原則であり、一部商品には例外規定が存在します。例えば、革製品やニット製品などは、少額であっても関税が課税される場合があります。また、酒類やタバコなど、個別の法律で規制されている商品もあります。

賢く買い物するためのヒント

• 購入前に税関のウェブサイトを確認する: 税関のウェブサイトでは、関税率や例外規定など、最新の情報が掲載されています。
• 送料を考慮する: 送料を含めた合計金額が16,666円を超えないように注意しましょう。
• 商品の種類を選ぶ: 関税率が低い商品や、個人輸入しやすい商品を選ぶのも一つの方法です。
• 複数のショップを比較する: 同じ商品でも、ショップによって価格や送料が異なる場合があります。
• 代行サービスを利用する: 関税の計算や手続きが不安な場合は、代行サービスを利用するのも良いでしょう。

最後に

海外通販は、上手に利用すれば非常に便利なサービスです。関税の仕組みを理解し、事前にしっかりと調べておくことで、安心して海外通販を楽しむことができます。税関のウェブサイトなどを参考に、常に最新の情報を確認するように心がけましょう。