「問題ございませんでしょうか」は二重敬語ですか？

「問題ございませんでしょうか」は二重敬語ですか？

「問題ございませんでしょうか」は二重敬語であり、文法的に誤った表現です。

二重敬語とは

二重敬語とは、同じような意味の敬語を2つ重ねて使う表現のことです。たとえば、「お忙しいところ恐れ入りますが」は「お忙しい」「恐れ入りますが」の2つの敬語が重なっています。

「問題ございませんでしょうか」の場合

「問題ございませんでしょうか」では、「ございません」と「でしょうか」の2つの敬語が重なっています。

• 「ございません」：謙譲語で、話者が自分の行為や状態をへりくだって表す言葉
• 「でしょうか」：丁寧語で、相手に尋ねるときの言葉

この2つの敬語を重ねることで、過剰に丁寧な表現となり、不自然になります。

正しい表現

正しい表現は、次の2つです。

• 問題ございませんか（謙譲語）
• 問題でしょうか（丁寧語）

どちらの表現も簡潔で丁寧であり、二重敬語を避けています。