人間は体温何度まで耐えられますか？

人間の体温限界

人間の体は、37℃前後に体温を維持する恒温動物です。しかし、さまざまな要因によって体温が上昇するか低下することがあります。

体温上昇

体温が上昇する状態は、発熱と呼ばれます。発熱は、細菌やウイルスなどの感染症への身体の防御反応です。体温の上昇により、病原体が死滅したり、免疫系の働きが活性化したりします。

健康な成人の場合、体温は通常40℃以下に上昇します。しかし、それ以上になると、タンパク質の熱凝固が始まり、生命に危険が及びます。

42℃を超えた場合

体温が42℃を超えると、タンパク質の熱凝固が急増し、組織や臓器の損傷につながります。また、脳機能にも影響を及ぼし、意識障害や昏睡を引き起こす可能性があります。

44℃を超えた場合

体温が44℃に達すると、短時間でも酸素系への不可逆的なダメージを受けます。このダメージは回復不能で、死に至る可能性があります。

体温低下

体温が低下する状態は、低体温症と呼ばれます。低体温症は、寒い環境に長時間さらされたり、濡れたままだったりすると発生します。

健康な成人の場合、体温は通常35℃以下に低下します。それ以下になると、体の機能が低下し、命に関わる状態になります。

32℃以下の場合

体温が32℃以下になると、意識障害や痙攣を引き起こす可能性があります。さらに低下すると、心停止や死に至る可能性があります。

まとめ

人間の体温限界は、42℃を超えると生命危険性が急増します。44℃に達すると、短時間で回復不能なダメージを受ける可能性があります。そのため、体温が42℃以上になった場合は、迅速な医療処置が必要です。また、低体温症も命に関わる状態であるため、予防と早期発見が重要です。