生後初めての入浴 なんていう?

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新生児の最初の入浴は「沐浴」と言います。生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力が弱く、細菌感染を防ぐため、大人と同じ浴槽ではなく、ベビーバスなど小さな容器で優しく洗います。沐浴は、赤ちゃんを清潔に保ち、健康な発育を促す大切なケアです。
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新生児の初めての入浴、その大切な儀式を「沐浴」と呼びます。

生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、デリケートで、抵抗力がまだ十分ではありません。大人と同じ浴槽で入浴させるのは、菌や雑菌への感染リスクを高める可能性があります。そのため、新生児の最初の入浴は、ベビーバスや小さな容器を用いて行う「沐浴」が推奨されます。

沐浴は、赤ちゃんの清潔さを保つだけでなく、健康な発育を促す重要なケアです。しかし、その適切な方法は、新生児期特有の注意点がいくつかあります。

まず、沐浴のタイミングですが、生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節機能が未発達であるため、周囲の温度に敏感です。室温が適温であることを確認し、赤ちゃんが寒すぎないように、事前に準備を整えておくことが大切です。また、沐浴は、赤ちゃんの授乳後や、眠っている時など、落ち着いている時に行うのが理想的です。無理やり起こして行うと、赤ちゃんはストレスを感じてしまいます。

沐浴の手順は、優しく丁寧に、慌てずに行うことが重要です。まず、ベビーバスにぬるま湯を満たし、温度をきちんと確認しましょう。ぬるま湯の温度は、大人の体温に近い38~40℃が適切です。湯温計の使用がおすすめです。

次に、赤ちゃんを優しくベビーバスの中に入れます。この時、赤ちゃんの首や頭をしっかり支え、溺れないように注意しましょう。沐浴剤の使用は、赤ちゃんの肌への負担を避けるため、必要に応じて、ごく少量のベビーソープを使用するようにしましょう。全身を優しく洗う際は、綿棒や柔らかいガーゼで目や耳の周り、デリケートな部分を丁寧に拭き取ります。特に、目や耳の周囲は、洗顔料を使用しないように注意しましょう。

沐浴中は、赤ちゃんが快適に過ごせるように、優しく語りかけたり、歌を歌ったりするのも良いでしょう。沐浴は、赤ちゃんとのスキンシップを深める大切な時間でもあります。

沐浴後は、すぐにタオルで優しく拭き取り、清潔なガーゼで丁寧に体を拭き上げます。特に、皮膚の折り目や、湿疹ができていないかなど、注意深くチェックしましょう。そして、赤ちゃんが寒さを感じないように、すぐに温かいおくるみで包みます。

沐浴後、赤ちゃんは少し体温が下がる可能性があります。体温調節機能が未発達なため、すぐに保温対策を行うようにしましょう。必要に応じて、温かいミルクや、水分補給を促しましょう。

沐浴は、新生児にとって初めての洗礼のようなものです。この大切な時間を、赤ちゃんがリラックスして過ごせるように、心構えと細心の注意を払うことが重要です。

さらに、沐浴の頻度は、生まれたばかりの赤ちゃんは、その日によって排泄の回数や状態も異なり、頻度を厳密に決める必要はありません。排泄後や、汗をかいた時などに、必要に応じて清潔に保つようにしましょう。

最後に、新生児の沐浴は、新生児期特有の注意点を理解し、優しく丁寧に、そして安全に行うことが大切です。初めての沐浴で、赤ちゃんが不安を感じないよう、愛情を込めて、行いましょう。もし不安な点があれば、医療機関や助産師などに相談することも、大切なことです。