産後一ヶ月で鮮血がでるのは悪露ですか?

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産後1ヶ月間の鮮血は悪露の可能性が高いですが、量や期間、においなどに注意が必要です。 鮮血が1週間以上続く場合は、悪露ではなく生理の可能性も考えられます。 悪露は初期は血が多く、鉄臭いのが特徴ですが、徐々に減少・変化します。 気になる症状があれば、必ず医師に相談しましょう。

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産後一ヶ月、喜びと疲労が入り混じる日々の中、気になることが一つ。それは鮮血です。出産を終え、体はまだ回復途上にあり、様々な変化を経験します。その中で、産後一ヶ月経っても鮮血が続く場合、一体何が原因なのでしょうか? これは悪露なのか、それとも別の問題なのか、不安に駆られる方も多いでしょう。

まず、産後に出る出血は一般的に「悪露」と呼ばれます。これは子宮内膜の剥離や胎盤剥離後に出血するもので、産後の回復過程で自然に起こる現象です。しかし、悪露は時間経過とともに変化します。初期は鮮血が多く、鉄のような独特の臭いがすることが特徴です。量は経血量よりも多く、おりものシートでは足りないほど大量に出血する場合もあります。しかし、これは徐々に減少し、色も鮮紅色から赤褐色、そして黄色や白色へと変化していきます。通常、悪露は産後6週間程度で終了します。

では、産後一ヶ月経っても鮮血が続く場合、それは悪露と言えるのでしょうか? 結論から言えば、可能性は高いものの、必ずしもそうとは言えません。産後一ヶ月という時期は、悪露が終息に向かう時期ではありますが、個人差が大きく、まだ鮮血が続くケースも十分考えられます。特に、多胎妊娠や帝王切開など、出産方法によっては、悪露の期間が長くなる傾向があります。

しかし、鮮血が1週間以上も継続し、量が多い、もしくは増えている場合、あるいは強い悪臭を伴う場合は、注意が必要です。これは悪露ではなく、子宮内膜の修復不良や、感染症、子宮頸部の裂傷など、他の病的な状態を疑う必要があります。 また、鮮血が止まった後、再び鮮血が出血する場合は、生理が始まった可能性があります。産後最初の生理は、母乳育児の状況や個人差によって、数ヶ月後になることもありますが、一ヶ月という時期に生理が始まる可能性もゼロではありません。

更に、悪露以外の可能性として、以下の様な症状があれば、医療機関への受診が必要です。

  • 発熱や寒気などの全身症状
  • 下腹部の強い痛み
  • 悪露の色が急に鮮血に戻った、または量が増加した
  • 悪露に悪臭がする
  • 出血と一緒に血の塊が出る
  • 貧血症状(めまい、立ちくらみなど)

大切なのは、自分の身体の変化をきちんと観察し、少しでも気になる点があれば、迷わず医師に相談することです。産後は心身ともに疲れている状態です。自己判断で放置せず、専門家の意見を聞き、安心して回復に専念できる環境を作る事が重要です。産婦人科医は、出血の状態を詳しく診察し、原因を特定し、適切な治療やアドバイスをしてくれます。 産後の健康管理は、母親自身の健康だけでなく、将来の健康にも繋がる重要な期間です。不安を抱え込まず、専門家と相談しながら、穏やかな回復期を過ごしましょう。 決して一人で抱え込まず、周りの人に相談するのも有効な手段です。 安心して、ゆっくりと回復していく時間を大切にしましょう。