赤ちゃんを揺らしすぎると障害になる?

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乳幼児を揺する行為は、乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こし、命に関わる深刻な脳損傷を負わせる可能性があります。 脳出血、視力障害、言語・学習障害、けいれん発作、脳性麻痺、知的障害など、後遺症は多岐に渡ります。 揺さぶりによる健康被害は、早期発見と対応が重要です。
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赤ちゃんを激しく揺さぶると、本当に障害につながるの? ~知っておきたい乳幼児揺さぶられ症候群~

「赤ちゃんが泣き止まなくて、つい強く揺さぶってしまった…」

子育ての経験がある方なら、一度はこんな場面に遭遇したことがあるかもしれません。しかし、ほんの一瞬でも、赤ちゃんを激しく揺さぶる行為は、取り返しのつかない深刻な consequences を招く可能性があります。

それが、 乳幼児揺さぶられ症候群 (Shaken Baby Syndrome: SBS) です。

SBS は、生後2歳くらいまでの乳幼児の頭部を激しく揺さぶることで、脳に損傷が生じることで発症します。赤ちゃんの頭は身体に比べて大きく、首の筋肉も未発達なため、揺さぶられることで脳が頭蓋骨に激しく打ち付けられ、出血や腫れが生じます。

その結果、以下のような深刻な後遺症が残る可能性があります。

  • 脳出血、脳浮腫
  • 視力障害・失明
  • 言語障害、学習障害
  • けいれん発作
  • 脳性麻痺
  • 知的障害
  • 発達障害
  • 呼吸困難
  • 昏睡状態
  • 最悪の場合、死亡

恐ろしいことに、SBSによる後遺症は、生涯にわたって残ってしまう可能性があります。また、目に見える外傷がない場合も多く、発見や診断が遅れてしまうケースも少なくありません。

「少し揺らしただけなのに、そこまで大げさな…」

そう思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんの脳は非常にデリケートで、大人にとっては軽い衝撃でも、大きなダメージを受けてしまうのです。

では、赤ちゃんが泣き止まない時、どうすればいいのでしょうか?

まずは、落ち着いて、以下の方法を試してみましょう。

  • 抱っこ紐やおんぶ紐で密着して抱っこする
  • 優しく歌を歌ったり、話しかけたりする
  • 室温や服装を調節する
  • おむつを交換する
  • 授乳やおやつを試みる
  • ドライブやベビーカーでの散歩

これらの方法を試しても泣き止まない場合は、周囲の人や専門機関に相談することも考えてみましょう。

大切なのは、赤ちゃんを激しく揺さぶることは絶対に避けることです。

子育ては決して楽ではありません。睡眠不足やストレスで、ついイライラの感情が爆発してしまうこともあるでしょう。しかし、その一瞬の行動が、赤ちゃんの一生を左右してしまう可能性があることを、どうか忘れないでください。

一人で抱え込まず、周囲のサポートを得ながら、愛情を持って赤ちゃんに接することが大切です。