停止時間が長いときは、チェンジレバーを何に入れる?

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長時間の停車時は、ニュートラル(N)にシフトしましょう。坂道発進の不安がある場合はパーキングブレーキも併用してください。下り坂では、エンジンブレーキを活用するため2またはL(もしくは1)にシフトし、フットブレーキの負担を軽減しましょう。

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長時間停車時のシフトレバー:安全と快適を両立させる選択

運転中、信号待ちや渋滞など、長時間停車せざるを得ない状況は誰にでも起こり得ます。そんな時、シフトレバーをどのポジションに入れるのが適切なのか、迷ったことはありませんか? 単に「N(ニュートラル)に入れる」というだけでなく、状況に応じた最適な選択肢を知っておくことで、安全性と快適性を高めることができます。

結論から言えば、原則としてN(ニュートラル)に入れるのが推奨されます。 しかし、これはあくまで「原則」であり、状況によっては他の選択肢も検討すべきです。

N(ニュートラル)を選択する理由:

  • エンジンへの負担軽減: D(ドライブ)レンジで停車している場合、エンジンは常に駆動力を伝えようとしています。フットブレーキでそれを抑え込んでいる状態なので、エンジンに余計な負荷がかかります。Nレンジにすることで、エンジンはアイドリング状態となり、負担を軽減できます。
  • 燃費の改善: エンジンへの負担軽減は、わずかながら燃費向上にもつながります。
  • ATミッションへの負担軽減: Dレンジで停車し続けることは、ATミッション内部の部品にも負担をかける可能性があります。Nレンジにすることで、ミッションへの負担を軽減できます。
  • 不意な発進を防ぐ: 例えば、誤ってブレーキペダルから足を離してしまった場合でも、Nレンジであれば車が勝手に動き出すことはありません。

ただし、以下のような場合はNレンジ以外を選択肢に入れるべきです。

  • 坂道での停車: わずかな傾斜でも、Nレンジでは車が動き出す可能性があります。必ずパーキングブレーキ(サイドブレーキ)をしっかりと引き、念のためDレンジまたはP(パーキング)レンジに入れましょう。坂道発進に不安がある場合は、Dレンジのままブレーキペダルを踏み続けるのが安全です。
  • 短い時間での停車: 例えば、コンビニにちょっと立ち寄るだけ、といった数秒程度の停車であれば、Dレンジのままブレーキペダルを踏み続けても問題ありません。頻繁にシフトチェンジを行う方が、かえってATミッションに負担をかける可能性があります。
  • 緊急時の停車: 例えば、事故や故障などで緊急停止した場合、まずは安全確保を最優先に。ハザードランプを点灯させ、周囲の状況を確認してから適切な措置を講じましょう。シフトレバーは状況に応じてPレンジに入れるか、Dレンジでブレーキを踏み続けるか判断します。

エンジンブレーキを活用する場合:

下り坂などでフットブレーキを多用すると、ブレーキパッドが過熱し、制動力が低下するフェード現象が起こる可能性があります。これを防ぐためには、エンジンブレーキを活用することが有効です。

  • 2レンジまたはL(もしくは1)レンジ: これらのレンジは、エンジンブレーキをより強く効かせることができます。下り坂の角度や速度に合わせて適切なレンジを選択し、フットブレーキと併用することで、安全に走行することができます。

まとめ:

長時間停車時のシフトレバーのポジションは、原則としてNレンジが推奨されます。しかし、坂道での停車や緊急時の停車など、状況によっては他のレンジを選択肢に入れる必要があります。常に周囲の状況を把握し、安全を最優先に考えた上で、適切なシフトレバー操作を行いましょう。また、エンジンブレーキの活用方法も覚えておくことで、より安全で快適なドライブを楽しむことができます。